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2006/06/17(土)
三日目-京都・法金剛寺-二尊院-落柿舎
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旅も三日目となると、かなり疲れている。 が、そうも言ってはいられない。しかも今日は下駄だから、もう昨日のような足の痛さはないはず。
今日は嵐山方面へ。 まずは、花園駅で降り、法金剛院へ。 今回、色々回ったが、結論を言ってしまうと、この法金剛院が美しさ1 であった。 とにかく、綺麗。うっとりする程、綺麗なお寺だった。 紫陽花はもちろん、池にも本堂の周りにも、蓮がたくさんあるのだが、真夏に華が咲いたら、それはそれは綺麗だろう。 今も、紫陽花を含め、菖蒲やななかまどなど、色んな花が咲いている。どの花も上品で、ギラついたところが少しもない。 お陰で命の洗濯ができました<m(__)m>
すっかり心が洗われたところで、嵐山へ。 JR 嵐山駅から、二尊院まで徒歩25分という。 が、この徒歩●分というのは、大概の場合、10分は上乗せで考えた方がいい。面倒くさいから時間は計らなかったが、有り得ないぐらい歩いた。二尊院にも紫陽花があると聞いたのだが、ここはほんの少ししかなかった。ウグイスが鳴いていて、清々しいお寺だった。が、さすがに疲れた。
帰りに落柿舎に寄った。 まさに侘寂。こういうところが私は大好きである。 しばらく庭に座ってのんびりした。
雨が降ってきたので、甘味屋に入り、くずきりを頂く。 元気を取り戻し、再び歩いて嵐山に向かい、そこで昼飯。 帰りの新幹線は20時なので、時間はまだまだ有り余っているが、いい加減歩く気力がなくなった。なので、ちょっと店を見てはお茶、ちょっと見てはお茶のように過ごした。
京都に戻ったが、もうどこかへ行く力はない。 で、どうしたかというと、京都タワー地下の大浴場へ行ってみた。大浴場といえば聞こえはいいが、要するに銭湯である。 この際なので地元民と裸のふれあいを楽しむことにした。 表の看板には、「全て用意してあるから手ぶらでどうぞ」みたいなことが書かれていたのだが、入ってみると、普通の手ぬぐいタオル1つだけを渡された。まあ、確かにシャンプー、リンス、ボディーシャンプーは置いてあるんだけれども、バスタオルぐらいは貸してくれるものと思っていた私が甘かった。 が、これぞ銭湯の醍醐味である。
中に入ると、隣で80近いかと思しきお婆さんが体を洗っていた。 私も洗い始めたのだが、私の適当ぶりに比べて、お婆さんの洗い方は実に丁寧である。そんなに綺麗に洗って、一体誰に見せるというのか、と思ってしまうほど、お婆さんの体はヨボヨボなのだが、恐らく、誰に見せるとかそういうことではないのだろう。 まるで何かの儀式のように、隅から隅まで大切なものを扱うように、実に丁寧に、美しいとすら思える仕草で洗っていく。最後はそのまま椅子と洗面器まで洗って、周りを全部綺麗にしてしまった。タワー銭湯などという思わぬところで、京女の美意識を見せ付けられることになったのである。
アタシも見習おうと、今日、自宅の風呂で真似してみたが、短気な私には到底無理であった。ポッと出の者には、とても真似などできるものではない。
すっかり風呂を堪能し、ホテルで荷物を受け取って、京都駅へ。 ここで土産物を物色し、無事土産も、最後の目的の精進弁当も買ったところで、ケーキとコーヒーで時間を潰す。更に待合室で時間を潰し、ようやく新幹線の時間。
新幹線に乗るなり、精進弁当を食す。 これ、いつの間にか200円値上げしてた。
なんかわからんが、新幹線には黒とか白でキメキメにきめた、ド派手なおねーちゃん達の集団がいて、こいつらがハイヒールをコツコツさせながら、やたら行ったりきたりするのでうるさくてかなわなかった。 みんな茶髪でケバいので、茶・ケバラと勝手に命名し、心の中で「スリッパ履きやがれ」と罵ることにした。
などとやってるうちに、またしても寝てしまい、気付いたら次は小田原。着いたら笑っちゃうぐらいの土砂降りであった。
そんな風にして、今回の旅は終了。 いつも思うのだが、一人旅ってホントに楽しい。
写真は、法金剛院-二尊院-落柿舎-くずきり-精進弁当。
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![](/user/gumbo/img/2006_6/17.jpg) |
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