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2006/01/19(木)
ホリエモン
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はっきり言って私は株については全く知識がない。 よって、触れずにおこうと思ったが、一応触れておくことにする。ホリエモンである。
時代の寵児だの先駆者だのと持てはやされているときから、私は奴が大嫌いだった。なんでこんな軽薄野郎を持ち上げてチヤホヤしてるのかと、不愉快でならなかったのである。インタビューに対し、いい年こいたおっさんが「オレあの人好きだよ。格好いいじゃない。ネクタイしないでさぁ」などと。アホかと。男はスーツ姿が格好いいんじゃボケ!と、これは思いっきり個人的好みの問題なのでどうでもいいことであるが、我を通すのと礼儀をわきまえるのとでは意味が違う。
とにかく何をしていても見ていて危なっかしいことこの上ない。よくぞあんなでかい会社にしたものだなあと、そういった意味では感心していたのである。
しかしながら、大騒ぎするわりには、プロ野球、フジテレビ、選挙と、ホリエモンは失敗続きだったような気がする。その都度あのムカつく態度で記者会見で開き直っていたが、どうも無理がある。この人、実はものすごい小心者で、それをひた隠すためにデカイ態度に出ているだけなんじゃないかという疑念が湧いてしまうのである。
で、今回のこの騒動。 どうなるのかわからないが、相当ヤバイんであろうことは確かだ。とうとう死人まで出る始末だ。 やっぱりやっちゃったか。というのが率直なところだ。
が。 今回の件について、ここぞとばかりにホリエモンをこき下ろすのはやめておく。何故なら、今まで時代の寵児、先駆者と持ち上げていた輩が、こぞってこき下ろしに転じているからである。
げに恐ろしきはマスコミとそれに乗じる人々だ。 どんなにデカイ会社でも、「他人の不幸」という蜜を吸いたがるダニにたかられてはひとたまりも無く、アッという間に食い尽くされてしまう。
たとえ全て失っても、若干33歳なので、やり直しはいくらでもききそうだが、それにしてはホリエモンは有名になりすぎてしまった気がする。チヤホヤもてはやされただけに、嫌われるのも人一倍である。やり直しもなかなか大変だろう。
アホみたいな額の金を、右から左へと動かし、ヒルズ族などと呼ばれ、チャラチャラとテレビにも出て、美味しい汁を充分吸ったのだから、二度と這い上がれないところまで追い詰められても、「もういいじゃん」という気がしなくもないが、それでいいのか。という気もするのである。
なんだかんだ言っても、やはり才能のある人なのだろう。 出る杭は打たれるの言葉通り、打たれてしまうのはやむを得ないが、二度と出てこられなくなるまで、打ち込んでしまうことはない。が、今の世の中は、そこまでしてしまう。首をちょん斬った上に、土中深く埋め込んでしまうのである。どうなのか、と思う。
重ねて言うが、ホリエモンは嫌いだ。ある意味ざまあみろと思っているのが正直なところだ。 が、手の平を返すように、一転、攻撃に転じているこの世の中の風潮は、更に不愉快である。 今こそ、ホリエモンの頑張りが見たいと思う。なので、あえて今、ちょっとだけ応援してみる。嫌いなのには違いないのだが。
どっちかというと、ライブドア株が今年5倍になると予言した、インチキ占い師の細木ババアを潰していただきたい。
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