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2006/10/02(月)
カド。
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アタシは角っこ好きである。 どこにいるにも、何をするにも、とにかく「角」が落ち着く。 たとえば、会社の喫煙所。 窓沿いにカウンターがあり、椅子が並んでいる。 全体的にガラス張りの建物なので、カウンターはよく陽が当たり たいへん明るい雰囲気である。
昼休みには、そこで本を読んでいるが、その場合も、必ず角を GET する。 角だけは、窓ではなく目の前が壁になっていて、薄暗い。 その場所が大好きだ。
たまに、角がすべてGET されてる時がある。 そういう場合はやむなく窓際に座るのだが、真っ先にブラインドを下ろしてしまう。それでもどうも落ち着かない。 角が空いた途端、すかさず移動する。どうしても角っこでないとダメなのである。
で、この角っこ好きの謎が、思いがけず昨日解けた。 昨日、実家に行くと、叔母が来ていた。 その叔母とおかんと色々話していると、おかんがいきなり 「この子は小さいときからどういうわけか角が好きでねぇ。 一人で放っておくと、何故か部屋の角で一人でいつまでも お人形さんで遊んでたのよ。壁の方向いて。」と言い出したのである。思わず、膝を打ってしまった。 そうか、子供の頃からだったのか!と。
更には赤ん坊の頃から、一人で放っておいても全然平気な子だったらしい。 ベッドに寝かせておくと、目が覚めても泣きもせず一人で何やら 楽しそうに手足を動かしているような子だったという。
そしてそれは今でも基本的に変わらず、一人でいても全然楽しく過ごせてしまう。しかも角っこで。
うちのアパートは無駄に3部屋あるが、家にいるときはその大半を1部屋の角っこで過ごしている。そこが限りなく落ち着くからだ。
で、おかんの話を聞いて、ふと思い当たったことがあり、思わず口に出して言ってしまった。 「生まれたときから死ぬまで、ずーっと一人だね、これは。」と。なんとなく、決定したな、という感がある。
両側に壁を背負って、アタシは生きる。
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