独りごちる。
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2008/06/20(金) 精神修行の旅-1日目
さて。
1年越しに取った待望の夏休み。京都-大阪旅行であるが、予想をはるかに上回る、精神修行の旅となった。

そもそも、だ。
人間形成が中途半端な私ごときが、親孝行しようなどと考えるのが大間違いなのである。
と、いうことを、痛感させられる旅となった。

まずは、遡って一日目から振り返ってみよう。
車で実家に迎えに行くと、母ちゃんが何やら重そーな荷物を背負って出てきた。アタシは母ちゃんに、コロコロ付の旅行鞄をあげている。当然それを持ってくるかと思いきや、よっこらしょとデカイ鞄を背負っているではないか。既に嫌な予感が。この予感は後ほど的中するのである。

嫌な予感がしつつも、駅へ。予定より大分早く着いた。
丁度始発があったので、早速乗り込んでベラベラ喋っていたのだが、ふと気付くと何故か上り方面へ出発。いきなり電車を間違え、相当早く着いたくせに新幹線に乗り遅れる羽目になった。こんな間違いは、通常有り得ないことだが、何故かこのときは思いっきり間違えてしまったのだ。
この旅の今後を予感させるような嫌〜な予兆である。

まー、前回も乗り遅れたし。ということで、こだまの自由席に乗って、のんびり京都へ。早速車内で鯛めしを貪った。鯛めしはいつ食っても旨い。これでようやく落ち着きを取り戻す。

無事京都に着き、ホテルに荷物を置いて、まずは宇治へ。以前も行った三室戸の紫陽花を、おかんに見せてあげるつもりである。

三室戸の紫陽花は、丁度満開で、すごく綺麗だった。
が、何故か紫陽花などろくすっぽ見ずに、おかんはどんどん歩いて行ってしまう。「ねー、もっとゆっくり見ようよ〜」と言うのだが、聞く耳持たず。というより、この旅でわかったのだが、おかんの耳は相当遠くなっているのだった。

話しかけてもまるで無視か、もしくはまるっきりトンチンカンな答えが返ってくることがほとんどで、終始、アタシは独り言を喋ってるような状態になっていたのだった。

親との旅は、親の老いを思い知らされる時間であり、ひいては己の罪と向き合う時間でもあるのだ。

で、出口を出てから、なぜどんどん行ってしまったかがわかった。出口のところに出店があり、前回来たとき、そこでグリーンティーを飲んだらものすごく旨かった、ということを、行きがけに話していたのだが、それが目当てだったらしい。
というのも、三室戸のてっぺんは、ものすごく蒸し暑くて、おかんは暑いのが殊更苦手なので、紫陽花などどうでもいいからとにかくグリーンティーが飲みたかったらしいのである。
情緒も何もあったものではない。

花好きのおかんに、大量の紫陽花を見せてあげたいという、アタシの思いは無残にも打ち砕かれたのだ。グリーンティーに。

宇治駅周辺に戻ってきて、甘味処で抹茶パフェを食べた。これは最高に美味しかった。
で、京都に戻り、錦市場や祇園を見物。
夕飯は先斗町でお好み焼きを食べた。

ホテルに戻ると、おかんはすぐにシャワーを浴びたが、アタシは前日に調べた銭湯に行こうと決めていた。
ところが猛烈に疲れてしまっていたので、今回もタワー銭湯に行くことにした。

出掛けてる間中、大した雨にも降られなかったのだが、夜になるとかなりの降り。京都タワーは法華クラブのすぐ横なので、まー気にすることもないと思っていたのだが、なんと20時半で終了ということで、既に閉まっていた。

折角だからと腹を括り、テクテク歩いて白山湯という銭湯を目指すことにした。ところが、地図をプリントアウトしてきたものの、すっかりタワー銭湯に入るつもりで出てきたので、肝心な地図は置いてきてしまった。
で、おぼろげな記憶を頼りにとりあえずの場所を目指す。
なんかわけのわからん住宅地をウロウロしているうちに、いきなり目の前に出てきた。

で、銭湯体験。
タワー銭湯が750円なのに比べて、ここは390円と格段に安い。ところが施設は充実している。お風呂もいっぱいあるのである。

銭湯は地元の人でいっぱいだった。さすが銭湯天国。
初心者のアタシは、少々ビビリながらもとりあえず場所を見つけて体を洗い始めた。すると、オバサンがやってきて、「これ、アタシのやから、ごめんね。これが銭湯のやから、これ使ってね。使い終わったらあそこに戻してね」と、教えてくれた。なんと、My椅子&My洗面器だったのである。実に紛らわしいが、親切に教えてくれたので、オバサンの言いつけに従った。

以前にも、タワー銭湯で見たおばあさんの、丁寧な体の洗いっぷりに感嘆したのだが、観察していると、皆一様に、洗い方が実に丁寧である。で、体を洗い終わると椅子や桶まで丁寧に洗う。さすが銭湯天国。皆、洗い方を心得ているのであった。で、それに倣ってアタシも全部丁寧に洗うことを心がけた。

一日目からかなり疲れたが、銭湯のお陰でこの日は気持ちよく終わった。
・・・・はずだったのだが、ホテルに戻ると荷物整理をしていたおかんが、「ねー、この荷物、アンタの鞄に入らない?」と言い出した。出た。やはり出た。既に色々土産を買い込んでいたおかん。
早速荷物に困り始めたのだ。
だから、何故コロコロを使わなかったのだぁああああ!!!!と思ったアタシは、「無理。入らない」と心を鬼にして答えた。
一日目から荷物持ちにされたら、この先どうなるかわかったものではないからである。とりあえず諦めたかに見えたおかんだが、全く諦めていなかったことが翌日判明する。

写真は、三室戸の紫陽花、抹茶パフェ、錦市場の情緒ある風景、それに白山湯。


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