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2013/06/22(土)
ある利用者さんの死。
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私の働いているデイは事業所が二箇所あり、もう一方の方へ 先々月あたり、よく手伝いに行かされていた。
そちらの方が身体介護を必要とする重度の利用者さんが多いのだが、中でも、ある1人の女性利用者さんは手足が一切動かせず 食事からトイレまで全介助が必要で、しかも目を背けたくなるほど酷い褥瘡があり、初めて会ったときは、ショックを受けたものだ。
初めての食事介助はなかなか上手くいかず 結局ほとんど食べさせてあげることができずに 悲しい顔をさせてしまったのだが 二度目、三度目になると、次第に要領がわかってきて 上手く食べていただくことができた。
いつも、悲しい顔をしているのだが 三度目の食事の後は、とても嬉しそうに、ニッコリと笑ってくれた。 その笑顔を見たら、なんだかウルッときてしまい 思わず、ありがとう、ありがとう、と何度もお礼を言ってしまったものである。
その利用者さんが、亡くなったという。 恐らくデイの中でも一番重度ではないかと思われたが 年齢はまだ若く50代だった。
ああ、可哀想に。。。 と思う反面、いつも、とても悲しそうだった目を思い出すと やっと、楽になれたのかな。 とも思ってしまう。
本人の気持ちは、本人にしかわからないが 生き続けるのも、地獄。 ということも、あるのではないのかと、思ってしまうのだった。
今は、ようやく、自分の足で立ち、歩き、自分の手で、自分の好きなものを、好きな順に、好みの量で、自由に食べることができているのではないか。 褥瘡の痛みからも解放され、好きなだけ喋り、笑っているのではないか。
是非、そうであれ。 と、心から願う。
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