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2006/01/23(月)
ダンス・ダンス・ダンス
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踊っていたのか踊らされていたのか。いや、本人は、躍らせているつもりだったのであろう。 ついに、ホリエモン逮捕である。 「掘江容疑者、虚飾のIT勝ち組」と、Yahooトピックにある。 「勝ち組」などという言葉も何やら既に古臭い感があるが、更に「「ホリエモン」の愛称で呼ばれ、時代の寵児(ちょうじ)としてもてはやされてきた堀江容疑者の“IT錬金術”が暴かれた。 」と続く。 「勝ち組」「時代の寵児」「IT錬金術」と、よくもまあ次々と並べ立てたものである。持てはやし、暴いた上で叩きつぶしているのは一体誰なのか。
先日に続きくどいようだが私は堀江が嫌いである。 「ホリエモン」などと呼ぶのも嫌で、以前から勝手に「白豚」と呼んでいたぐらいだ。 露出度が高まる程白豚に対する嫌悪感は高まり、テレビに出てくればチャンネルを変えた。なので、奴の発言などはほとんど見ていないのだった。
今日はどのチャンネルも、「ホリエモン総集編」がやっていた。「5分でわかるホリエモン」である。それにしても、よくまあこれだけ悪意たっぷりに編集するものだと感心してしまった。そしてまた、恐らくはチヤホヤしてた周囲の連中も、よくまあ恥ずかし気もなくこれだけの映像を差し出したものだと感心する。 マスコミは、ホリエモンに言わせたいだけ言わせておいて、ずっと吠え面かかせるチャンスを今か今かと伺っていたのだろう。そんなことを感じさせる総集編であった。
そして、「5分でわかるホリエモン」を見て分かったこと。 結局、マスコミも含めた周囲の人々は「時代の寵児」「ITの勝ち組」ともてはやしながら、薄笑いを浮かべ醒めた目であの白豚を「遅れてきた反抗期の餓鬼」としか見ていなかったのではないかと。で、実際そうだったと。
面白いから暫く自由にさせといて、いい加減、ズに乗ってきたところで、強烈なお仕置きをし、「それ見たことか」とせせら笑う。 最初から、大人と子供の喧嘩でしかなかったのだ。
そしてもう一つ感じたこと。 何故か白豚は、中学校のお受験戦争真っ只中の学習塾のこまっしゃくれたガキを彷彿とさせる。みんなでおそろいの鉢巻なんぞを締めて、「将来何になりたい?」と聞かれると、恥ずかしげもなく「総理大臣になりたいですねぇ」などと答える、そんな餓鬼である。そういう場面を見ると、「イタイ子だなぁ」と思ってしまうのだが、白豚にも同様のイタさを見てしまった。頭はいいかもしれないが、何か、どこかがイタイのである。
さて、楽しみなのはこれからだ。 丸裸にされたホリエモンが、今後どう巻き返しを図るのか。 これまでは、若さという武器があったが、今では単なる中年太りのオッサンである。金が無くなれば人も去る。世の中金だと豪語するホリエモンが、どうやってまた金を手にしていくのか。そしてまたどんな人がその金で買われていくのか。本当に真価が問われるのは、まさにこれからであろうと思う。 だから、私は応援する。全て無くしてからのホリエモンを。
踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃソンソン♪ 闘え、ホリエモン。
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