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2009/07/27(月)
もみ爺。
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なんだか朝から散々であった。
いつものように車で駅まで向かう途中、いきなり真横からもみじマークの車がノンストップで突っ込んできた。 アタシが走ってたのは4車線の一番左側。当然こちらが優先道路である。
うわーっ!!と叫びつつ、アクセルを思いっきり踏んでハンドルも若干切ったので、なんとか運転席にぶつかるのは避けられ、右横後ろのバンパーと、ガソリンタンク付近がへこんだだけで済んだが、モタモタしてたら大怪我である。 一寸先は闇だ。
とにかく、気が動転してしまい、何をどうしたものやらわからない。しかも相手はおじいちゃんである。 どこ見てんだ、こらぁーっ!!!と、怒鳴りたいのはやまやまだが、もみじマークと身障者マークまでつけ、おまけに、「うちの奥さんが脳梗塞で倒れちゃって、病院にいくところだ」という。
アタシも仕事に行かねばならんと言ったら、じゃあ名刺を渡すから連絡をくれとのこと。こんな爺さんが名刺を持ってるってのも変な話だ。もしかしたら、自営業で社長だったりするのかしらと思いつつ、渡された名刺を見て、頭が真っ白になった。
名刺の肩書きはこうである。 「レール旅のアドバイザーB(JR全線走破)」。で、裏に、一体いつ撮ったんだ!! という、ものすごく時代を感じる、台湾人らしき男女二人と、「一日車掌」と書かれているらしき襷をかけたオジイが、ニコニコして電車の前に立ってる写真。。。。
オジイは、わざわざ名刺を裏返してその写真を指さして見せ、「な。間違いなくアタシでしょ」的な、なぜか満足気な顔をする。
しばし呆然としたが、いやいやいや、こんないんちきなものでは、ますます信用ならん!!と思いなおし、とりあえず免許証見せてくれ。と言った。
しぶしぶ免許証を出すオジイ。免許証と謎の名刺を照合すると確かに名前、住所共に嘘ではないらしい。 ということで、とにかく仕事に行かなくちゃならないので、その怪しい名刺を持って、その場を離れたのだが、あまりに気が動転していて体の震えが暫くとまらなかった。
あとで保険屋さんに電話したのだが、色々問われてから、全く肝心なことを確認していなかったことに気づいた。
場所も定かでなければ、車種、車の色、ナンバーすらわからない。何を聞かれても全く覚えていないのである。
ただ、手元にあるのは、オジイの怪しい名刺のみ。 こりゃー、もしかしてやられてしまったか。。。何やら猛烈にやられた感があるぞ。。。と心配していたのだが 夕方携帯を確認すると相手方の保険屋から留守電が入っていたので、これで一安心した。
車同士は100%相手が悪い、とはならないそうで、どう考えても避けようがなかったと思うが、95:5 で話を進めてくれるとのこと。
で、修理は、もしかしたら保険を使わない方がいいかも。とのことだった。全くもって踏んだり蹴ったりだ。
でもまあ、命があって良かったよ〜。。と、しみじみ思う夏の夜であった。
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