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2006/02/04(土)
日暮里
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今日は着物仲間と日暮里へ行ってきた。 目的はTOMATO という生地屋さんで生地を大量に仕入れてくること。だが、実は私の中の本来の目的は、羽二重餅を食べることにあった。 専門学校時代、何故か下町を探索するのがマイブームになっていた。日暮里だの人形町だのに出向いて行っては、駄菓子を買ったり、団子を食ったりしていたのである。 その時、初めて羽二重餅を食べた。今や、どこででも赤福が手に入り、また赤福もどきも簡単に手に入る時代である。だが、当時、かれこれ20年前になるが、その頃はまだあんなに柔らかい餅は、そうそう簡単に食すことができなかったのである。団子といえば、いわゆるよくある弾力性ありまくりのみたらし&あんこしかなかった。少なくとも私の周りには。 そんな中、羽二重餅を初めて食べたときの感動といったら、そりゃもう計り知れないものがあったのである。「なっなんだこの柔らかい団子は???そして何だこの上品な餡子は??旨すぎる!!!」と、まさにほっぺが落ちちゃう状態だったのだ。
それから恐らく一年後ぐらいに、私は再び日暮里を訪れ、羽二重餅を食べているが、それ以降、今日まで、ずっと羽二重餅は口にしていない。またあれが食えるのかと思うと、感動もひとしおだった。
そして予定通りTOMATOで大量に生地を買い(安かった!!)、羽二重餅屋へ。ワクワクしながらパクッと食いついた。 が。 おかしい。羽二重餅の味は変わっていないはずなのだが、当時感じた程柔らかいとは感じなかった。そして、確かに美味しいのだが、「そんなに言う程美味いか?」という気もしてきた。 断じて言うが、羽二重餅自体の味も柔らかさも、絶対に変わっていないと思う。私はこの20年の間に、赤福および赤福もどきを食いすぎてしまったのだろう。なんたって赤福はキングオブあんころもちである。柔らかさ、味共に他の追随を許さない。赤福と比べてはいけないが、やはり、赤福の味を知らなかった当時と、知ってしまった今とでは、もうどうしようもないのである。でも、美味いことには変わりなかった。
20年も経っているんだから、当たり前といえば当たり前だが、日暮里の街並にも驚いた。確か当時はだだっ広い道路の両脇に、いかにも布問屋然とした、一般向けに売ってるのか売ってないのかわからないような、暗〜い店風みたいなものがズラーッと並んでいたような気がする。 そして、駅前に薬局があるのは昔と変わらないのだが、確か薬局のところを入っていくと、駄菓子問屋がズラーッと並んでいるところがあったはずだ。あのあたりかなと見当をつけたところは、何やら大規模な工事をしていた。 多分、私の見当が外れていて、まだ存在するのだろうとは思うが、大体の見当も自信をなくしてしまうほど、様子が変わっていたのである。
羽二重餅を食べた後は、谷中ぎんざに向かった。 夕焼けだんだんを下ると、そこに何匹もの猫が固まっていた。 ホントに猫がいっぱいいる町なんだなぁなどと思っていると、早速美味しそうな店発見。飴屋さんだったが、そこでもんじゃ焼きソースせんべいなるものをGET。そしてまた少し進むと、美味そうなコロッケだのチキンだのの揚げ物を売る店が。そこでちゃんぽん天なるものを買って、また食す。これが冷めてたけど美味かった。
そして魅力的な谷中ぎんざを抜け、千駄木の駅を目指す。 途中、1個10円のおまんじゅう屋さんがあったので、すかさず購入。この道には、アップルパイの専門店とか、気になる店がいくつもあった。
とにかく寒い一日だったが、地元に帰ってきて驚いた。 雪が積もっているのである。すぐに帰る気にはなれず、駅ビルのレストラン街でうどんとほたて飯のセットを食べる。これがまた実に美味かった。
と、こう書くとなんだか食ってばっかりだが(いや実際そうなのだが)、一応着物も着たので写真を載せておく。 今日の着物は、浅草に行ったときに1000円でGETしたウールの着物。なんとなく自分の好みではなかったのだが、1000円だからこそ、自分の好みと違うものを買ってみようと思って買った着物だ。着てみると、案外いい感じだった。たまには好みに逆らってみるのも面白い。
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![](/user/gumbo/img/2006_2/4.jpg) |
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