独りごちる。
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2007/10/08(月) 信濃屋
ずっと、一人で飲める居酒屋が欲しい。と、手頃な店を探していたのだが、ようやく見つけた。

いや、見つけたというより、1年近く前から、常に様子は伺っていたのだが、1年越しで、やっと、実際に入ることができた。という方が正しい。

金曜日に、友達と飲む約束をしたのだが、職場が違い、あちらの方が終わるのが大分に遅い。どうしようか、ということになったので、今こそと、『アタシは先に一人で飲んでるから、構わないよ』と言った。
で、信濃屋に一人で乗り込むことにしたのである。

信濃屋は、帰りに乗る電車の駅のホームから見える。
信濃屋の白い提灯が、疲れた心に沁みるのである。
渋いが小奇麗で、カウンターしかないところもいい感じだ。
しかも、ホッピーを置いているのが良い。
入り口を開けているのも入り易い。

・・・が。客がいない。
とにかく、いつ見ても客がいないのである。

アタシは随分前から狙っていたので、毎晩、毎晩、ホームから様子を伺ってきた。
台風の日に、店主が必死に消えた提灯の明かりをつけようとしているときも、所在無さそうにドアを拭いているときも、たまに何人かお客が入っているときも、ずっと見てきた。

すると、まさに、行くぞという前日になったら、二階の壁に、着物姿の女の人の絵のついた、何やら小洒落た看板なんぞをつけていた。これは、いよいよアタシを呼んでいるに違いない。と勝手に思った。

当日は雨。よっしゃー!!と行ってみると、『やっぱり』という感じでお客ゼロ人。景気付けにホッピーを頼み、いくつかおでんも注文した。マスターは、なかなか小洒落た人で、しかもすっとぼけていて面白い。恐らく一時間以上、マンツーマンで色々話をしていたのだが、お酒だのつまみだの、あれやこれやとサービスしてくれる。おでんも美味い。

なんだかんだと喋ってるうちに、友達がきて、常連の客が一人きた。全然知らない人だが、四人でワイワイとかなり盛り上がったところで、終電を逃してしまう。
なんだか面白いので、全然気にせず、もうこうなりゃ飲み倒そうかと思っているところへ、サラリーマン二人がやってきた。

これがまた、『昔はこういう人が会社に一人はいたんだよねえ』という感じの、猛烈営業マンと、そのお世話係みたいな技術系の男。この猛烈営業マンが、とにかく面白い人で、信濃屋は大いに盛り上がったのだった。

その後、誘われるまま近くのバーで猛烈営業マンにご馳走になり、始発で帰ってきた。

こうして、アタシの初一人飲みは、わけのわからない大騒ぎなまま、終了したのである。
あー、面白かったなぁ。

一人で何か始めようとすると、かなりの勇気がいるものだが、ちょっと勇気を出してしまえば、新しい世界がワァ〜ッと広がるものである。これだから人生、面白い。

ただ、肝心なところでは勇気を出せないアタシである。
翌日は、己の勇気の無さに、撃沈したアタシなのだった。

写真は、ホームから見た信濃屋。ちょっと何がなんだかよくわからないけど。


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