|
2006/12/09(土)
ブレーキ。
|
|
|
部下が、死んでしまった。
昨日、会社の忘年会だった。 そしてその忘年会は、その死んでしまった当人を含む数名の新人の歓迎会も兼ねていた。 配属後4ヶ月も経っているのだが、今までクソ忙しくて、歓迎会もできなかったのである。 最近、ようやく少し楽になってきたが、ここを逃せばまたいつ大変になるかわからないので、忘年会と兼ねちゃおうということになった。
実は、アタシは当初、いや、当日ギリギリまで、忘年会は用事があるからと欠席することにしていた。 が、翌日のお出かけ予定もなくなった&欠席者が一人出たため、急遽、出席することとなった。
面倒だから嫌がっていた忘年会も、まあまあ楽しく終了。 じゃ、また来週! ということで、アタシは帰ってきた。 そして、今日一日もグウタラしながら終了したまさにその時 別の部下から電話がかかってきて、死んだと聞かされたのだった。
解散のとき、既にかなり酔っているようだったが、その後、朝まで飲んで、朝、電車に乗ろうとして、恐らく泥酔して線路に落ち、はねられて死んだという。
このバカチンが!! と、金八先生のように怒鳴りつけたい気分である。
歳は30と、いい大人なのだが、触れれば爆発する危険をはらんだ青年であった。だからアタシは、密かにエキセントリック・ボーイと命名していたのである。
"ラストサムライ"だ、などと言われて配属されてきたのだが、何が侍か。ありゃただのガキんちょだ、と、アタシは一蹴した。
自分にとって曲がったことが大嫌い。それが自分的に曲がっていたら、プイッと臍を曲げてしまう。キレる。帰る。 そりゃ、おまえ武士とは言わん。人はそれを「駄々っ子」というのだ、と、以前ここにも書いたことがある。
要するに、「ブレーキ」がきかない。 普段は実にいい青年なのだが、走り出しちゃうと、ブレーキが全くきかないのである。 ゆえに、エキセントリック・ボーイなのだ。
で、とうとう、死んでしまった。
バカ。半端なことしやがって。 いくらブレーキがきかないからといって、命落とすことはねえだろが。 アタシゃ、あんたがここまでエキセントリックだとは思わなかったよ。
電車は急に止まれないのだ。どんだけ強力なブレーキついてても。 おまえにブレーキかけんかい、ボケ!! 死んでどーすんだ、アホ(;_;)
昨日、アタシと一度サシで飲みたい、と言った。 そしてアタシは、100年早いんだよ!!と言い返した。 あと100年、生きるんじゃなかったのか。 次の日死んでどーする!!!!
アタシは、侍だなんて認めない。 侍なら、切腹して死ね!!
納得できん!!!!!!
バカーーーーーーーーーーーーッッッ
ただ、ひとつだけ。 しょっちゅう遅刻して、本当にどうしようもない奴だったが 乗ろうとして、はねられたのは、下り電車で、家のある方角でもあるが、会社のある方角でもあった。 本当は、今日、出勤だったのだから、電車の時間からいって、恐らく、一旦うちに帰って、会社に行こうとしたんだろう。
、、、と、信じたい。
仕事には来ようとしていた、ってところだけは 最期に、褒めてあげたい。
|
|
|