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2009/02/09(月)
suica
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今朝、かなりギリギリな時間で、アワアワしながらsuicaの定期継続手続きをしていたら、隣にいた二人のおばさんが、「ねえねえ。ちょっとすいませんけどねえ、これの買い方がわからないのよ。教えて。」という。
見ると、真新しいsuica を握り締めている。それで全ての事情を飲み込んだ。おそらく娘か息子に貰ったものの、初チャージにあたり、やり方がわからなくて途方にくれているのだ。
というのも、アタシもおとんとおかんに同じようにしてsuica をプレゼントしたのだが、初チャージ指南には、えらい苦労をした。そのためにおとん一回、おとん&おかんをつれて計2回、駅に出向いて、チャージの仕方を教えたのである。
丁寧に教えてあげたいのはやまやまだが、アタシはアタシでかなりギリギリ勝負の中での定期購入であった。 横目で見ながら「入れる!」「金額出るから、押す!」と、超簡潔におばさんに指示を出した。頑張ってついてくるおばさんだったが、とっちらかってるせいか、「いくらっ!?いくら押せばいいのっ!?」とか言っちゃってる。そりゃー、好きにしなさいよ。と思いつつ、ここで迷いを生じさせるとギリギリ勝負に負けてしまう、と思い直し、「買いたい金額を押す!!」と指示。
そうこうしてるうちに定期の継続手続きも完了し、やれやれと思っていると、となりでおばさんが、「買えた〜♪ありがとう」と喜んでいた。とりあえず、おばさんも無事初チャージでき、アタシも電車に間に合って、めでたし、めでたしであった。
しかし、なんつーか、他人事じゃないよなぁ〜という気がするのである。 今は、まだいい。まだ何とかギリギリセーフな感じで世の中についていっている。けど、果たして20年後はどうであろうか。 ちゃんと落ち着いてみれば、いろんなところに説明が書いてあるものだが、おとんもおかんも、そういうものを読もうとしない。 「なぜ、読まぬーっ!!」と思うのだが、何となく最近自分もわかってきたのは、読まないのではなく、目に入らないのだ。
それにしても、何でもデジタル化し、便利になってる風ではあるけれど、今後、年寄り中心の世の中になったとき、果たして本当に便利だと言えるのだろうか。という気がする。
どんどん進化するのはいいが、それを使う方が追いついていかない。「やっぱりアナログがええのぅ」っていう意見が大多数になって、結局アナログに戻していく時代がやってきたりしないだろうか。 などと、仕事帰り、電車の中でぼんやり思っていると、着物を着たお姉さんが乗ってきた。
同族、というか、何かのお稽古であるとか、結婚式であるとか、そういう系ではなく、着物でお出かけを楽しむ系の人である。
で、何故かそれを見たときに、「傲慢な奴だなぁ〜」と、思ってしまったのである。
今朝のおばさんといい、みんなが必死に今の時代に追いつこうとしてる時に、なんだおまえは逆行しやがって!何たる傲慢さなんだ!! などと、思ってしまったのだ。自分も思いっきり同族のくせにである。
しかし第三者の目で冷静に見ると、「アタクシ、デジタルな時代に逆行して、着物なんて着ちゃってるザンス。そんなアタクシをどうぞご覧遊ばせ。オホホホホ〜」的な、傲慢さを感じてしまうのだった。 suica ひとつで、そこまで気づく必要も無いっちゃ無いんだが。
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