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2010/02/03(水)
大神パロを書いてみました
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先日の日記でちろっと書いたものを、実際にやってみました。
以下、大神のラスボスのネタバレがあるので反転↓
※文中表記 常闇ノ皇:とこやみのすめらぎ 天照大御神:あまてらすおおみかみ 天道太子:てんとうたいし
それはほんの少しの油断だった。倒したと思っていた妖魔どもの闇の帝王――常闇ノ皇が、再びユーリから力を奪って復活したのだ。 すべての力を奪われ、ユーリにはもう立ち上がる力すら残されていない。
(くそ……こんなところで……)
せっかく、闇の親玉までたどり着いたのに。このままユーリが殺されてしまえば、世界からは永遠に太陽が失われ、妖魔たちがすべてを支配する闇の時代が訪れてしまう。 自分の命を使ってなら、相討ちに持ち込める可能性はある。だがそれでは、やはり太陽は消える。ユーリは太陽の神――天照大御神なのだから。 ユーリが動けないまま奥歯を噛み締めた、そのときだった。
『ねぇ、どうして太陽がないの? まだお昼なのに真っ暗なのは、どうして?』
不安に震える、少年の声が聞こえてくる。
(あの声は……カロル?)
この場にいるはずのない少年の声が、どうして聞こえるのだろう。 すると今度は、少女の声が耳に届いてきた。
『あたしが、神様なんていないって言ったから、怒ったっていうの? あ、あんなの冗談に決まってるでしょ!』
怒っているような口振りだが、ユーリは知っている。素直じゃない彼女が、本当は怒ってなどいないことを。 そして次に聞こえた声に、ユーリははっと目を見開いた。
『ユーリ、僕がいないから油断でもしてヘマやったんじゃないだろうね?』
それはずっと旅を共にしてきた、かけがえのない存在。この鉄の方舟に乗り込むとき、不本意な別れ方をしてしまった人――フレン。
『しっかりしてくれよ。せっかく僕が覚悟を決めて、人々に君の本当の姿を伝え広めるために走り回ってるんだから』
ああ、そうか。そうだったのか。あんなふうに別れた後も、彼は彼の戦いを続けていたのだ。神の存在を人々の心に根付かせる〈天道太子〉として、筆を武器に、絵と書で戦っていたのだ。
『さあ、みんな見てくれ! これが太陽の化身、天照大御神のご尊顔だ!』
周囲の人々に声をかけながら、ユーリの姿が描かれた書をばらまくフレンの姿がはっきりと目に浮かぶ。そしてその絵を手に取った、ユーリが今まで出会ってきた人々の声も次々とユーリの耳に響いた。
『まさかあの真っ黒い青年が、太陽の化身だったなんてねぇ』
『でも、どうしたのじゃ? さっきからずっと真っ暗で、太陽がどこにもないのじゃ。具合でも悪いのかの?』
『心配ね。彼、よく無茶をするから』
『お願いです、また顔を見せてください……!』
レイヴン、パティ、ジュディス、エステル。みんな空を見上げ、不安そうな顔つきをしているのがわかる。
『太陽はいつも空にあって、いつも僕たちを見守っていてくれる。でもそれが当たり前になって、太陽に感謝するのを忘れてしまっているんだ。だからたまには、空に向かって手を合わせ、感謝の気持ちを祈りに乗せて拝もう。そうすればきっと、太陽も機嫌を直して顔を出してくれるはずだ』
フレンが両手を合わせて目を閉じている。周りの人たちも、空へ向けて合掌した。その祈りは光となって、空へと昇っていく。そしてユーリの元にたどり着いた光はユーリの体へと吸い込まれ、温かい力となってユーリの心を奮い立たせる。
(みんなの思いが伝わってくる……力が、溢れてくる!)
今まで起き上がるのもできなかったのが嘘のように、体が軽い。そしてユーリは、まばゆい光に包まれた。
こんな感じになりましたwそれとなくフレユリフレな雰囲気に…
イッスン、口調とか性格とかから言うとおっさんのほうが近いかもしれないけど、何となくフレンにしてみた。 つか、本当はもっと感動的なシーンなんですが…実はセリフとか詳しく覚えてなかったり。借り物だったから手元になくて確かめようもないしね!! …すいませんorz
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