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2010/04/10(土) お次はジャンヌパロです
今度はリボンコミックの、神○怪盗ジャ○ヌのパロをヴェスペリアで。ユーリがおなごってるので反転w↓



※まろん→ユーリ
 ノイン→アレクセイ
 ちあき→フレン
で、ノインの強姦未遂話ですw



「君の魂を、解放したいんだ」

「え……?」

 ユーリは意味が分からず、首を傾げた。しかしソファの隣に座る彼は構わずに続ける。

「君の中にある、ジャンヌ・ダルクの魂……それを神から解放する」

 彼の瞳が、鋭く細められた。それは今まで見てきた穏やかなものからはかけ離れた、どこか憎しみすら感じさせる視線だ。そして彼は、後ろで縛っていた髪を解く。すると彼は、見覚えのある姿へと瞬時に転じた。

「あ、あんたは!」

 以前ユーリの前に姿を現した、悪魔騎士。先ほどまで教師の姿だった彼は今、悪魔騎士となってユーリを捕らえている。

「そう、私は悪魔騎士のアレクセイ。ずっと君のことを狙っていたんだよ」

 アレクセイはユーリの両手首を握ると、ユーリをソファに押し倒した。そしてユーリに馬乗りになり、続ける。

「ジャンヌ・ダルク……彼女は私の大切な人だった。そして彼女も私を愛してくれた。しかし神は、私と彼女が結ばれることを許さなかった」

 アレクセイの瞳の中の憎しみが、強く光を増した。

「彼女が神の使いとして力を行使するためには、彼女は純潔の乙女でなければならないと告げてきたのだよ。そして私は――彼女を失った。彼女とつながりを持つことができぬまま、な」

 愛し合う人と結ばれなかった悲しみ。そのままその人を失うことになってしまった絶望。アレクセイの負の感情は、二人の仲を引き裂いた神へと向けられているのだ。

「そして彼女の魂は転生し、今、君の中にある」

「で、でも俺はジャンヌ・ダルクじゃない! それに魂を解放したって、ジャンヌが生き返るわけじゃ――」

「そんなことはわかっている。私はただ、彼女の魂を神から奪い取りたいだけなのだよ」

 アレクセイが、にやりと口の端を吊り上げる。狂気に満ちたその瞳に、ユーリは恐怖を覚えた。だがそれを何とか押し隠し、アレクセイをにらみつける。

「じゃあ、俺を殺すのか?」

「そんなことをしても無駄だ。君の魂は彼女の魂と共に、神の元へ帰って再び別の人間として転生してしまう。それでは、彼女の魂は解放されない」

「なら、俺をどうしようってんだ?」

「言っただろう。神の力を行使するには、純潔の乙女でなければならないと。なら、その純潔を奪えば神の力は使えなくなる。神の庇護から外されるのだよ」

 つまりはユーリの処女を奪うということだ。ユーリはとっさにアレクセイを押しのけようとしたが、完全に馬乗りにされているためびくともしない。

「くそ! どけ、離れろ!!」

 暴れようとするが、アレクセイが呪符を使ってユーリの両手の自由を奪う。そしてアレクセイは、ユーリの服をゆっくりと剥ぎ取り始めた。

「や、止めろ! 嫌だ!!」

「無駄だ。いくら叫んでも、誰も助けになど来ない」

 アレクセイはユーリの抵抗をいとも簡単に抑え込みながら、上着のジッパーを下ろしていく。加えて、アレクセイは体を揺すり、自らの体をユーリに押し付けてきた。彼の律動に合わせて、ソファがぎしぎしときしむ。

「やだ……嫌だっ! 誰か……!!」

 叫びたいが、上から圧迫されているためうまく声が出ない。このままでは、本当に――

「くそ……くそっ!! どけっつってんだろ!!」

 普段は男に絡まれてもあっという間に返り討ちにしてしまうユーリだが、こうして体を押さえ込まれてしまっては、さすがに大の男には敵わない。こんなときに、女の非力さが悔しくて歯がゆ
い。そして思い浮かぶのは、思いを寄せる、金髪の青年の姿。

(フレン……助けてくれ、フレン……!!)

 心の中で、何度も叫ぶ。しかしまぶたの奥のフレンは笑うだけで、応えてはくれない。そうしている間にも、アレクセイはユーリの下着にまで手をかけてきた。

「この、いい加減に……!!」

 ユーリが声を上げかけた、そのときだった。

「ユーリ!!!」

 突然聞こえてきた声に、ユーリははっと目を見開く。

「フレン……!」

「っ!! お前っ!!!!」

 フレンはユーリとアレクセイの状況を見ると、怒りに目を吊り上げながら走り出し、こぶしを振り上げた。そのすばやい攻撃はアレクセイにヒットし、アレクセイがユーリの上から吹っ飛んで
床に転がる。だが彼はさしてダメージを受けていないらしく、何事もなかったかのように立ち上がった。

「ふん……余計な邪魔が入ってしまったか。今はこちらが引くとしよう」

 アレクセイはにやりと笑みを浮かべると、ふっと虚空に消える。術か何かで別の場所へ移動したらしい。気配も完全に消えたので、ユーリは安堵の息を吐き出してゆっくりと起き上がった。下着の肩紐がずり落ちそうになったのをあわてて手で押さえていると、フレンが歩み寄ってくる。

「ユーリ、大丈夫か!?」

 彼が言いながら、ユーリの頬にそっと触れた。すると、ユーリの体は過剰に反応してびくりと震える。

「あ、あれ? ご、ごめんフレン、俺……」

 言いながら、体の震えが止まらない。強がってはいても、ああして強姦されかかって、恐怖を感じていたのだ。その様子を見たフレンが、唇をかみ締めてユーリに背を向け、そのまま部屋を
出て行こうとする。

「あ、フレン!?」

 ユーリが呼びかけてもフレンは振り返ることなく、無言のまま部屋を出て行ってしまった。

「何だよ……くそ……」

 小さなユーリの呟きは、誰もいなくなった部屋に溶けて消えた。




えーっと、はい、ごめんなさい。何か、いろいろと…


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