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2005/10/04(火) ちょっと舞台のお話
曇りのち雨。
秋の雨は哀愁漂うものです。
静かな小さな温泉街なんかが似合いますよね。

今日、学生さんとお話をしていてふと思ったことがあります。
今の学生さんは、詰め込み教育の犠牲者になっている典型的な世代。まさにそのようです。
用語や計算式は覚えていても本質的なことは何も知らないし、知ろうもしない。だから、それしか判らず、応用も利かないわけです。
別に知らなくても、いい話だけど、上座・下座の話から舞台の用語の上手(かみて)・下手(しもて)の話になりました。
舞台の専門用語で、客席から舞台に向かって右方向を上手、左方向を下手といいます。これは一般的に上座、下座にも当てはまります。
舞台に関して言うと、昔の舞台は舞台の正面(客席の真後ろ)が南を向いていました。それはその天井付近に明かり窓を付け、そこからはいる太陽光によって舞台を照らすように設計されていたからです。
となると舞台に立ち客席を見て左手が東、右が西です。
東は太陽が昇る場所、そこは神様がいる場所として大切に扱われてきました。つまり上手は神手です。
このような話は何も舞台に限ったことではなく、神社でも同じです。
上座(=神座)、下座も同様。
舞台または正面に向かって右が上座です。卒業式等の式典で特別なお客様は上座の席にお座りです。
結婚式は?新郎が下手、新婦が上手???あら?やはり女性が強くなった?お雛様の並びもお内裏様が下手、お雛様が上手。
これは戦前は、きちんと上手に新郎(お内裏様)、下手に新婦(お雛様)でした。戦後、日本の復興と同時に行なわれた以前の日本を変えるための政策の一つとして取られた、神国大日本帝国
を象徴することをなくすための一つの伝統の禁止でした。
特に天皇=神という考え方でしたのでその様子を見せたものはすべてくつがえされたわけです。ちなみにお雛様はかつての天皇の結婚式の様子ですのでこれもメインの二人の並びが逆に訂正されました。
従って、戦前・戦中はどの家にも昭和天皇&皇后の写真がありましたが、並べ順は今と逆です。

まあ、この話、座席の上座下座の話から始まった一般常識の問題だったのですが、たまたまこの学生たちが舞台などを学んでいる学生だったため、舞台の話に展開してしまいました。

単なる詰め込みでは、こういうことが判らず、ただ覚えて、その場だけで使うものとしてしか認識していません。
でも、こうした意味を知っていることによって、上手=上座の考えが出来てくるわけです。
若者よ!真意を探れ!!です。


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