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2005/10/06(木)
またまた金木犀
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午前中の雨が上がったら、急に蒸し暑く感じる今日です。 金木犀、全盛期! あー、あの香り好きです。 近所の家にまったく手入れしていないであろう金木犀があり、これが4mくらいの金木犀で、花がわさわさついていて、その香りは20mくらい先からでも風に乗って香ります。 金木犀はとても丈夫でいたるところにありますが、ちょっと面白い話を。 花を付けるのに実はなりません。なぜなのでしょうか? 正確にはまだ解明されていませんが、おそらく日本には雄花(雄の木)しか生息していないためであると言われています。中国では、雄・雌ともにあるようですが、そのうちのある種の金木犀(雄)のみが日本に入り、そのままの状態で分布したようです。 もっとも、中国でもその原種的なものは今ではほとんどなく、日本に入ってきたのは、あちらでは赤花木星というものがそうではないかと言われているらしく、実は金木犀はなぞだらけの木です。 本来は10mにも育つ木らしいですが、植木で50cmくらいでもちゃんと花をつけるなんとも強い奴です。 先日も書きましたが、関東地方では決まって10月1日開花も不思議。 もう一つ変わっているのは、通常、木の剪定(余計な枝や若芽を切り次に立派に育てるための作業)は7月中旬頃です。しかし、金木犀は、その頃に切ると花がつきません。その元の部分が切られてしまうからです。従って金木犀の剪定の時期は5月から6月初めまで。あまり大きくしたくない場合は3月に一度、そして5〜6月初めまでに再度行ないます。 これも金木犀に限ったことで、いろいろ不思議だらけの木です。
お酒にこの花の香りをつけたものがあります。中国のお酒で「桂花陳酒」といいますが、日本でもポピュラーになり、沢山売っています。あちらではビンごと人肌に暖めて飲みます。私が初めて飲んだのは、まだあまり普通に売られていないときでしたが、台湾で初めて飲んで少々甘いですが、かなり飲みすぎてしまいました。上品な味のお酒です。
また、金木犀の花が枯れ始めたものをお酒に入れると、花が赤くなり、お酒も赤く染めていきます。香りも移り、ちょっとおしゃれになりますので、一度お試しください。もちろん、冒険ではなく、中国の正式な飲み方です。
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