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2005/12/01(木) TVを見て感動!!!
はい、師走です。12月です。今年最後の1ヵ月です。その初日は、晴れ〜。もうこの晴れ〜を書くもの飽きてきたくらい晴れです。
いよいよ本格的冬!今日は12月になったことを判ったかのようにすごく寒いです。
今日、おたよりコーナーでもおなじみnonnonさん、つまり写真のNoriさんからメールが来ました。
その中で、「こちらも非常に寒くなってきました。今日は最高気温1度・・・」との一節がありました。
はい!ごめんなさい。最高気温14度の東京で寒いですとは、失礼いたしました。

さてさて、今日はテレビで久しぶりに感動してしまいました!
夜、報道ステーションなる番組を見ておりました。その中で「松岡修造が「中国障害者芸術団」を密着取材」なるコーナーがありました。松岡修造氏はどうでもよいのですが、感動したのはその芸術団です。障害者以外は入れない芸術団です。
出演者がいずれも中国各地6000万人の障害者の中から厳選された、耳や目、体の不自由なアーティストで、1987年に創られた、他には例を見ない芸術団です。現在は団員募集になんと8000人の入団希望の応募があるとか。

今日、紹介されたのはその中で最も人気のあるという「千手観音」と題されたダンスパフォーマンスというか舞台芸術です。女性ダンサー21人の聴覚障害者による千手観音をイメージした作品。ご存知かと思いますが、聴覚障害はただの聴覚だけの障害ではありません。口も不自由です。その彼女らが、なんと音楽に合わせて踊るのです。
21人が縦に並ぶと先頭の一人のように見えます。そこで腕を使った演技が始まります。まさに千手観音。舞台のマジックが始まるのです。確かに千手観音に見える!
この指導者も聴覚障害者です。彼女はこの団のプリマドンナでもあります。かつてスカラ座で、カネギホール、オペラ座に出演。スカラ座とオペラ座を制した聴覚障害者は世界でも、彼女だけだそうです。

久しぶりに鳥肌状態です。
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/contents/whatsnew/index.htmlをご覧ください。

それを見ているときにふと思い出したのは、視覚障害者の学校の合唱団です。これはずいぶんと昔の話ですが、実際にその演奏を見たときは感動で全身が震え、涙でした。
とにかく美しいのです。演奏を聴き始めた時、実は私は彼らが視覚障害者であることを知りませんでした。最初の一声で、なんだ!これは!!そして、あらためてプログラムを見るとなんと彼らは視覚障害者の学校の合唱団。でもちゃんと指揮の先生がいます。なんらかわりないのです。
純粋に歌声が美しく、とにかくうまい!。
加えて、うまく言えないのですが、しいて言うならば、心に響く感情というかそういう空気が伝わるのです。
私が聞いた楽曲は、合唱曲では有名な「ちこたん」。こんなに素晴らしい「ちこたん」は過去も現在もありませんと断言できるほどです。

今から10年ほど前に視覚や聴覚障害をもつお子さんのための学校に訪れたことがあります。そこの先生は、まったく健常者と一緒です。ですからそのような目で見ないで下さいとまずおっしゃったのですが、実際に学内を見て驚きというか衝撃です。
まったくの健常者と同じです。廊下を走り回る子どもたち。廊下ですれ違うと挨拶をしてくれる子どもたち。まったく普通に廊下や教室を歩いています。
さらに聴覚障害のクラスでは、なんと音楽をちゃんと楽しんでいるという事実。
その時、その先生がおっしゃった意味がよくわかりました。

加えて、障害者とか健常者という言い方やさらにはそのような人たちに対して障害者として接することじたいが、健常者である人のエゴであり、それこそ障害なのであるということでした。
福祉の世界でもどうような考え方が基本です。同じであることが前提です。従って同情することは最低のこととなります。なぜならば、同情することはその段階で彼らを下に見ている心だからです。

私の叔母も障害者です。子どもの頃に小児麻痺となり、歩けません。しかも学校には1度も行っていません。ですが、歌は良く知っています。物語も良く知っています。字が読めないためにすべて覚えてしまうのです。私が子どもの頃、よく字を書いて教えてくれました。それは記号のようなものでした。でも彼女は字を書いています。彼女の世界でも文字です。だからメモも取ります。我々から見たらまったく判らない記号のようなものです。でも本人は判っています。

また、父も障害者です。歳をとってから目が見えなくなりました。さすがにその学校の生徒さんたちのようにはいきませんが、今でもケアーセンターにお世話になりながら、そこでハーモニカ(単音ではありません。和音=伴奏とメロディーを一緒に吹きます)を吹いて皆さんに喜んでもらっています。

もしかしたら、今、信じられないような犯罪に走る人だけでなく、信じられないような行動をとる普通の人と呼ばれている人、そして健常者だと思っている我々こそが障害者なのではないかと思います。

長くなりました。

ちなみに明日から日曜日まで地方に出かけるため、今日の伝票はお休みです!


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