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2006/11/22(水)
深け行く秋の夜
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晴れです。が夕方から曇ってきました。雨が降り出すかと思いましたが、大丈夫でした。明日は雨らしい。どうりでとても寒くなりました。
深け行く〜、秋の夜〜なんて歌がありますが、まさに深けてます。そんなのんきなモンではありません。特に今夜は寒いです。 徐々に寒くなり、毎回今年一番の寒さという言葉が聞かれ、見られるようになりました。 〜〜〜この歌、相当悲しいですよね。 「深け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いにひとり悩む 恋しや故郷 なつかし父母 夢路にたどるは里の家路」
2番はもっと悲惨です。 「窓打つ嵐に夢も破れ はるけき彼方に心まよう 恋しや故郷 なつかし父母 思いに浮かぶは森のこずえ」
この歌の題名知らない人や間違って覚えている人いませんか? 「旅愁」が正しいです。「深け行く秋の夜」なんて覚えていません? あと、「更け行く秋の世」ではないです。「深け行く」です。 あ〜、なんか侘しくなってきた〜〜〜
さて、この歌はJohn P. Ordway(1824〜1880。フォスターと同時期に活躍していた音楽家)が作詩・作曲したもので、もともとの歌詞は、懐かしい我が家と母を思う歌です。原題が「Dreaming of Home and Mother」。 日本語詞を作ったは、犬童球渓(いんどう きゅうけい 明治12年〜昭和18年。熊本県出身)で、苦学して東京音楽学校を卒業し、兵庫県に音楽教師として赴任したにもかかわらず、現地の西洋音楽排斥運動に出遭い、1年足らずで辞め、新潟の女学校へ移りました。 この新潟時代に作った「旅愁」の歌詞には、兵庫時代で味わった挫折感と故郷への郷愁が反映されているといわれています。 その後「旅愁」は、明治40年(1907)に出版された「中等教育唱歌集」に掲載され、全国に広まり、その後現在も歌われていますが、その原曲である「Dreaming of Home and Mother」は、アメリカではすでに忘れ去られた曲となっているそうです。 〜〜〜あ〜〜〜、ますます侘しい・・・ 。
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