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2006/12/25(月)
平和なバー
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晴れです。おだやかなクリスマス。ところが、夜になって小雨が・・・。
クリスマスをX’masと書くのは、実は全然正しい表記ではありません。いわゆる隠語に近い書き方です。発音から、勝手にXを当てはめたものです。
さて、深夜、某わが国の国営放送だと勝手に放送局側が思っているらしい局の放送で大変面白い番組があり、終了2時なのに見てしまいました。 カクテルの番組です。イエイエ、映画の「カクテル」ではありません。 このHPの文化諸々でもカクテルを紹介しています。私、結構好きで嵌っていました。以前は自分でも随分道具を揃え、シェーカーも振っていました。最近は面倒になって、焼酎の麦茶割り専門ですが・・・。 ふと、思い出したカクテルがあります。 以前、よくカクテルを呑みに行った時、いつも最後は「マンハッタン」でした。 甘くて強くてコクがあって・・・ガツンとくる濃厚なカクテルです。世界中で有名です。 強いはずです。メインはライウイスキー(ライ麦から作ったウイスキー)とブランデー。そこにビターをほんの1滴。これが最後の締めによくて、大好きでした。
一番好きなのは、「ブルー・トリップ」。でもこのカクテルは普通ありません。 あるバーテンダーのオリジナルカクテル(一般にはない)です。とあるカクテルブックで紹介されたものです。 そのバーテンダーがいるお店にフラリと現れた女性。「私に似合うカクテルを!」と言われ、テキーラが好きであることと、その日の彼女に服装が深いブルーの装いであったことから考えたものだそうです。 テキーラ1+ブルーキュラソー1+メロンリキュール1スプーン+ライムジュース1スプーン。これをシェイク。ほんのり緑がかった深いブルー。でもこれも結構強い。 このカクテルを京都のとあるホテルに泊まった際、そのメインバーで2夜連続で作って貰ったことがあります。 1夜目、数杯飲んだ後にあえて、このカクテルを頼んでみたら、そのバーテンダーが奥に引っ込んだ。しばらくして出てきて、「申し訳ありません。勉強不足のため、そのレシピがわかりません。お客様がレシピをご存知でしたら、その通りお作りいたします。」 言ったとおりに作ってくれました。ところが、そのカクテル、家で自分で作るよりも格段にうまいんです。 例によって心配そうにバーテンダーが一言。「お味はいかがでしょうか?ご満足でなければ作り直します。」 イエイエ、全然OKなんです。 「とってもおいしいです。満足です。」そう返事を。 すると、「今夜は大変失礼いたしました。また、良い勉強をさせていただきました。」と言って、「そのカクテルの料金はいただくわけにはいきません。」とのこと。 翌日、同じバーに行き、また数杯飲んで、最後に同じものを頼んだら、もうレシピは聞かれず、そのものが出てきた。もちろん、最初に席に着いた際、「昨夜は失礼いたしました。」の一言があったのは、当然です。 後から判ったんですけど、このバーテンダーは以前、都内の日本を代表するホテルにいた人で、若いのだけれどもかなりいいバーテンダーだったようです。 そういうバーやバーテンダーにあたるとほんと、いいですよね。
最近は、そんなホテルのバーや街のいいバーとともに気さくなバーもお気に入りです。 その日の気分でいろいろと。 こうして楽しんでいられるのは、平和な象徴かな・・・ to クリスマスに寄せて・・・
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