今日の伝票
店主の日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年3月
前の月 次の月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新の絵日記ダイジェスト
2016/05/09 薫風
2016/04/01 4月
2016/03/26 福岡
2016/03/20 子ども体験会
2016/03/13 豊橋

直接移動: 20165 4 3 2 月  201511 10 7 6 5 3 1 月  201412 11 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201312 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201212 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201112 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 月 

2006/03/06(月) 童謡を思い出しました
最初はちょっと晴れてましたけど、そのあと曇りになってしまいました。でも、曇りになってからの方(特に夕方以降)が暖かく感じます。そのせいかコンクリートが湿っていました。

昨日のお仕事先、その本番のときに出演者が話していた話、どこかで聞いたことがあるな〜と思ったら、そうそうこの話していた人の本を読んだことがあったんだと夕べ寝る前に思い出しました。最近忘れっぽい・・・。
その話とは、童謡についてでした。久しぶりに童謡のことを思い出したわけです。

童謡に歌われている歌詞は、意外にも深い意味があることが多いものです。かつて、その魅力に取り付かれ、童謡やわらべ歌を研究したことがありました。
有名なところでは、「ずいずいずっころばし」。これ、意味がわからないですよね。
「かごめかごめ」も怖いです。変な歌詞です。
そう考えるといろいろな疑問が起こります。
作られた当時の言葉や歌詞として詠われる言い回しが現代と違うことにも原因はあります。
たとえば、「あかとんぼ」。誰もが赤とんぼに追いかけられるように戯れた頃と「おわれてみたのは、いつのひか」を思っていた時があったでしょ?特にそれを歌っていた年の頃は。でもこれは「背負われて肩越しに夕焼け空を赤とんぼが飛ぶのを見たのは幾つの頃だったんだろうか・・・」という意味ですよね。
この歌、大好きです。メロディーが好きです。(私の飲み仲間の一人で「世の中で一番この曲が好きだ」という人がいます)
「七つの子」の七つは、七日の意味です。「しゃぼん玉」、「月の砂漠」とともに亡くなったお子さんを思い作られた歌です。

実は、このような歌の解明は結構古くからあって、明治時代にはすでに「かごめかごめ」の解釈本なるものも登場。もちろんまったくの嘘の内容だったのですが(つるさんとかめさんという名の人が題材になっている実話を元に作られた。その文献も残っている。その文献はここにあり、それをこの本では再現+わかりやすく解説しました。時代は江戸時代・・・てな感じで。江戸時代に書かれた絵というのもちゃんと載っています。もちろん捏造です。)

ここからは昨日のお話の受け売りです。
童謡(当時は小学校唱歌)には戦時中に作られた歌が以外に多いのです。そして当然その歌詞には当時の社会性が入っています。
例えば「海」。
『海は広いな大きいな 月が昇るし 陽が沈む
海にお船を浮かばせて 行ってみたいな よその国』
大きな海をイメージしてゆったりした曲。でもこれも戦争中の軍事国家の象徴でした。ここで出てくる「船」は軍艦です。行ってみたいよその国とは敵国のことです。つまり僕も早く大人になって軍艦に乗って敵国に攻めに行きたい!という歌です。
「里の秋」。『静かな静かな里の秋〜』秋を象徴する歌です。これもそうです。この歌詞では、お父さんを思い出しています。ということはお父さんは亡くなってしまったんだー、と思いがちですが、違います。お父さんは戦地へ行っているのです。どこにいて生きているのかどうかもわからないお父さんを思い出しているのです。
最後にお父さんが無事に帰ってきます。3番にその様子が出てきます。「さよならさよなら椰子の島〜」。椰子の島、南方、当時日本が攻めに攻めた代表的な部分です。そこに別れを告げて懐かしいお父さんが日本に、我が家に帰ってくるという歌です。
が、この3番は戦後書き換えられたものです。もともとの3番は、「僕も大きくなったら、お父さんのような立派な兵隊さんになって、国を守ります。きっと僕にもできるよね・・・」という内容のものでした。
当時の作詞家はそれをあえて隠すように作っています。だから1番の歌詞にはその情景がでてこない場合が多いのですが、当時の当局(政府)の目があるのでこういう形で出てきたわけです。

以前から知っていた話ですが、「汽車汽車しゅっぽしゅっぽ〜」はまさに「進軍せよ!日本国民!大日本帝国 すすめ〜!!」の象徴歌。戦地に行くための列車、徴兵制度によって軍隊に入るために兵舎に向かう若者(少年)の士気を高め、それを次の兵隊予備軍を活気づかせる歌です。

童謡は深いです。文化は深いです。
そして、こんな意味のこめられて歌を作らなければならない時代を世界中で二度と作ってはいけないと思いました。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.