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2008/03/03(月)
ひな祭りに・・・
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晴れです。黄砂が来ました!ということでしたが、あまり感じなかったな〜。結構、今日はくしゃみが連発する人や目がかゆかったりした人が多いということでしたが・・・。 例年、そろそろ花粉症の疑いをかけられる私。決して認めていないのですが、今日はそういう感じにならなかったので確実に違うことを確信しました!
ひな祭りです。 スーパーでもどこでもあのひな祭りの音楽が流れ、食品関係でもひな祭り用のメニューが並んでいました。
ひな祭りの風習の歴史は意外と古く、その大元は平安時代よりも前にすでにあったようです。現在のように段飾りを行うようになったのは江戸時代中期から。 その頃には、今の形が出来上がっていたというから、なかなか長い歴史のあるお人形たちです。 以前も書きましたが、現在関東を中心とした雛人形の飾りは昭和天皇即位の際、紫宸殿においての座位を西洋式に改めたことにならったもので、かつては今とは逆になっています。今でも京都(一部の関西地方)では、関東と逆、本来の左上座の考え方で通っています。 豪華段飾りには、いろいろな人が飾られています。 最上段のお内裏様、お雛様は天皇(=お殿様)、皇后(=お姫様)を表しています。 三人官女は、お姫様のおつきの女官ですが、女官といっても単なるおつきではなく、楽器を奏で、歌を詠み、今の家庭教師のような、キャリアウーマンのような人たちです。よく見るとひとりだけ眉がありません。真ん中の人です。眉を剃り、お歯黒をつける=既婚女性の習慣。この女官は年かさの官女長、あとの二人は若い女性です。 五人囃子は単なる楽団ではありません。元服前の貴族の師弟で、心象が良ければ、元服後に宮中で重宝してもらえるかもしれないという少年達。なのでそういった機会を虎視眈々と狙っている野心家です。元服前なので髪型はお殿様とは違い、少年の髪型です。 右大臣、左大臣は別名随身(ずいしん)、お殿様のおつきの男性です。向かって右が左大臣でおじいさん、向かって左が右大臣で若者です。当然左大臣の方が位が上です。 一番下の3人は仕丁(じちょう)、宮中の雑用係で身分は低いのです。宮中での様子を顔の表情で表すためでしょうか、怒った顔、泣いた顔、笑った顔をしています。 さらに右近の橘、左近の桜がつきます。右大臣の横には橘、左大臣の横に桜。これは、京都御所にある風景です。(ちなみに京都の平安神宮の正面の橘、桜は左右が逆になっています。正面ではなく、内側から見て右近、左近となるようにしてあります。) あとは、タンスなどの道具です。
これらの並び方は、すでに江戸時代には厳密に決められていました。そのほかの道具も厳密です。なお、京都の古い並び方にはチリトリやほうきも加わります。
このお雛様、実は子供(特に女の子)の災難や厄除けの意味から発しています。そのため、本来は一人に一つのお雛様が必要であり、代々続く雛人形は厄を継いでしまうのでよくないとされています。 とはいうものの、○段飾りの豪華絢爛なものを一人に一つづつとは、なかなかいかないものですよね。 江戸時代の最盛期には、等身大のものや金銀で飾ったものなど、今よりももっと豪華なものもあったといいますから、驚きです。
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