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2009/06/23(火) 人のふり見て我がふり直せ
晴れです。しかもムチャクチャ暑いです。
予報では30度とか言ってましたが、実際にはどうなんでしょうか?湿度も高く、ちょっと歩くと汗だくです。

明日、明後日は名古屋&京都に出張です。天気予報では雨は何とか大丈夫そうですが、気温が・・・。明日は31度、明後日は33度・・・・えっ?!まだ6月なのに・・・
以前、京都で36度を体感しましたが、もう溶けそうでした。。。今回もそうかな〜。
わたしはかなりの汗っかきなので、いよいよ季節は、タオル必需品です。

今日、ちょっと不思議というかいい場面に遭遇しました。
わたしの通勤経路でのこと。バスに乗っていると、とあるバス停から中学生15名ほどが乗車してきました。
バスは空いています。空席がほとんどです。すでに乗っている乗客はちょっと身構えます。中には2人掛けの席に座っていた方が1人掛け席に移動する姿も。
ところが、その生徒たちは、誰一人として座りません。さらに下車するまでに聞こえた声は、乗車する際に「奥に詰めなくちゃ」の声と、バスが揺れますのでご注意くださいというアナウンスが流れた際に引率の先生が「みんなしっかりつかまってね」の声に「つかまって、つかまって・・・」の2言だけ。静かです。
途中の停留所から乗って来られた初老の方が、おそらくその生徒たちに席を勧められたのではないでしょうか。下車する際に「ありがとう」を彼らに言っていました。その方に対して頭を下げる生徒と「お騒がせいたしました」とおっしゃる引率の先生。
この生徒たち、実は知的障害者なのです。知的障害者だからどうこうということではありません。引率の先生も4名ついていました。先生方も実にキビキビとしています。下車する際にどうしても急いでしまう生徒たちに急がなくて大丈夫だから!とひとりひとりに声掛けする先生。一番先に降りて後から降りす生徒たちを歩道に誘導する先生などなど。しかも歩道ではついつい広がりそうになりますが、通行客の迷惑にならないように、端に2列縦隊を組ませる先生。それにここでも話をせずにスーッと並ぶ生徒たち。くれぐれも誤解のないように申し上げますが、決して聾唖者ではありません。ましてや知的障害者だからどうだということではありません。
どこに出掛けるのかはわかりませんが、おそらく社会学習か社会体験学習の一環で、さらにその後電車に乗って出掛けるのでしょう。
教育とは、こういうものではないかと感じました。社会のマナーを知らしめること、それに対応すること、人に迷惑をかけないこと、人と人の触れ合いなどの大切さを教えることだと思います。
実際に生徒たちは、真剣そのものの顔をしている子、緊張している顔の子、嬉しくてうずうずしている子などさまざまですが、皆嬉しそうな顔です。生き生きしている顔です。

実は、これとは全く正反対の姿を先週見ました。これは電車内でのこと。わずか1駅のことでした。小学校3年生くらいでしょうか。たぶん1クラスまとめて乗車。車内は戦争ごっこでもしているような騒ぎです。ドアが開いた瞬間、空いている席という席には隣の車両だろうが、3人掛けの席にも我先に5人が押し掛けたり・・・と、大声を上げ、突進!。とにかく誰も黙っていない。わずか1駅と言うのにゲームは始めるし、大きな声でじゃんけん大会は始まるし・・・。下車する際に初めて先生が引率していることがわかりました。小さな声で「みんな降りますよ〜」が、聞こえたからです。その間、先生の存在感は全くありません。先生は何も話しません。もちろん注意もしません(駅のホームで見ると若い男性の先生でした)。
下車時には、先生がまず降り、その後ドヤドヤと立っている生徒、さらに座っていた生徒がバタバタと他の乗客だろうが、同じクラスの子だろうが押しのけ、ぶつかりながら、しかもぶつかっても謝りもせずに、転がるように降りて行きます。中には最後の最後になって取り残されそうになる生徒も(お話に夢中!!)。1人位降りきれなくても、先生はわからないのではないかと思うほどです。降りた生徒たちは、解放感からでしょうか、ホームに散らばって大声で騒いでいます。その声は車内にまで聞こえます。「混んでてウゼ〜〜〜!!」と(おいおい!混んだのは君たちがいたからなんだけど・・・)。先生は???ホームの隅に1人たたずんでいます・・・。

この2つの差は果たして何だったのでしょうか?小学生と中学生の違い?健常者と知的障害者の違い?電車とバスの違い?
いいえ、私はそうではないと思います。
世の先生方には大変申し訳ありませんが、これが教育の成果の違いであると私は思います。
知的障害者は、ある意味で脅せば(こうしなければいけないという抑圧)従います。しかし、自分自身で理解し、納得しなければ、決してその人の言うことに従うことはしません。それをきちんと説明し、理解させ、行動させる。そういった教育は並大抵ののものではないでしょう。さらに言えば、その4人の先生を生徒たちが真に信頼しているからこそ、こういう結果(成果)が生まれるのだと思いました。
その小学生の先生が、生徒たちに信頼されていないとは言いませんし、その先生が云々とは言いません。
しかし、考えてみれば、知的障害者の行動と健常者の行動のもととなるものには何か違いがあるのでしょうか?違いはないと思いませんか?
そういう意味で、これが教育の成果と言っても過言ではないと思ったのです。

私は教師ではありませんが、まさに「人のふり見て我がふり直せ」、いい体験をしました。


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