ホリマリの「トリ頭」改造日記
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2005/12/28(水) 喉のはなし その1
自分の中で、やっと気持ちが落ちついてきた感じなので、そろそろ皆さんに報告したいと思います。
かなり長いですし、私の病気についての話なので明るい内容ではありません。
なので、もしこれを読んで気持ちが重くなってしまったらごめんなさい。
そういう話はちょっと・・という人はこの先は読まないで下さいね。


実は、11月の後半の週末。声が出なくなってしまいました。
休日でもやっている病院に行って診てもらったら急性咽頭炎と言われ点滴を受けて帰ってきました。
でもあまりにもひどくて心配だったので、月曜日にかかりつけの耳鼻咽喉科に出かけました。
鼻からカメラを入れて(これがめちゃくちゃ痛い!!)声帯の画像を見せてもらいます。
これをプリントアウトして私に渡してくれました。

「声帯結節だね」

正直、あまりピンときません。初めて聞く言葉です。
とにかく声がひどい状態でかすれてるというよりは、声を出そうにも息がひゅ〜っともれるだけといった具合です。
この週は本当に仕事が忙しくて毎日何かしらの予定が入ってます。
早くなんとかしなきゃいけない状態でした。
で、先生にどれくらいで治るのか聞いてみたら、先生は少し怒った口調でこういいました。

「何言ってんだ?!どれくらいで治るかなんて言える訳がない。これはこのまま治らない、一生声が出ない可能性だってあるんだよ!!」

その後、先生はこの声帯結節について医学書のページを開けて説明をしてくれましたが、何も耳に入ってきませんでした。

すごくフワフワした状態で病院の駐車場に停めてある車に戻ります。
運転席に座って、まず携帯を握ります。
事務所の社長やマネージャーに報告をしなければいけないのに、どうやって言えばいいのか。
一生懸命考えようと思っても何も考えられないんです。
どれくらい経ったのかわからないんだけど、とにかくなんとか指を動かしてメールで報告しました。

とにかく声が出ないので、私のスケジュールを他の人にふりかえてもらわなくてはいけなくなります。
でもこれがそう簡単に「はい、お願いします」と引き継げる訳もなく、思った以上に大変な作業になりました。

とにかく今出来る最善の治療法は「しゃべらずに黙っている事」しかありません。
が、黙っていれば必ず声が出るようになるとは限りません。
でも状態が良ければ声が戻ってくる。
その可能性にかけて毎日を過ごすしかありませんでした。

声が出せない。このまま声が出なくなるかもしれない。

そう考えると精神的にかなり追い詰められてしまって体調を崩してしまい、精神的にも肉体的にもボロボロになってしまいました。
そんな時、さらに追い討ちをかけるようにショックな出来事が起こり、もう立ち上がる気力もなくなって家から出られなくなりました。

そんな時、治療で通っていた鍼の先生が「これ、聴くか?」といいながら私に1枚のCDを渡してくれました。
「今は音楽聴くか、本を読んでるしか出来やんやろ?」
本当にその通りでした。
この先生のさりげない優しさに気持ちが救われた気がしました。
なんだかわからないけど、やっと穴から抜け出せたというか、目の前が明るくなってきました。
とにかく声は出せないけど、なんとか現場には立ち会って見届けて受け止める事が出来ました。
そしてやっとひどい状態から抜けだして先の事を考えられるようになりました。
もし、このまま声が出なくても、何か出来る事はあるはずだよなあと本屋さんに行って、いろんな本を読んでいました。

そして、この日がやってきました。
数週間、声を出さずにいた私が、先生の前で声を出してみる日です。
口を開け、声を出そうと思うのに、どうやって声を出すのかわからなくなってしまっていてびっくりしました。
数回チャレンジして、出たんです。声が。
もちろん、かすれてて声とはまだいえないようなひどい音です。
でも、出たんです。
体から力が抜けてふにゃふにゃになりました。
それからも延ばしてもらっていた仕事に向けて少しでも声が出るように声を出さない日々が続きました。


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