|
2006/10/24(火)
黄門さんも昔は悪かった
|
|
|
日生劇場で松竹舞台・制作の『水上勉』作『雁の寺』が上演された。主演は『岡田茉莉子』さんで、脇に『中村賀津雄』さん、そして『西村晃』さんが出演されていました。
老住職役の『西村晃』さんは、本当にいやらしい生臭坊主の役で、演技とはわかっているのですが、私生活でも舞台の役と同じ様に嫌な性格ではないかと、その時は、本気で思っていました。それほど緊迫した名演技だったのです。
小坊主役の『中村賀津雄』さんが、叱られたり、いじめられたりするシーンを見ていると、新米大道具の『じろりん』が叱られている姿と重なり、舞台袖でいつも「ガンバレ!」と、エールを送っていました。
その時『西村晃』さんの付き人をしていた人が、最近、タレントの『篠原涼子』さんと結婚をされた、舞台俳優の『市村正親』さんでした。
『岡持ち』を持って、舞台袖で『西村晃』さんの演技をじっと見ておられた『市村』さんの姿が今も印象に残っています。そして、きっと楽屋でいじめられているのに違いないと、『じろりん』は勝手に想像し、そう思い込んでいました。
それから暫らくして『市村正親』さんは、『劇団四季』で主役を張られるようになり驚きました。
『じろりん』が姫路に帰って来てから、テレビの『水戸黄門』役が『西村晃』さんに替わりました。最初ものすごく違和感があったのですが、放送の回数が進むにつれて、「なんだ、『西村晃』さんって、結構良い人じゃん!」と段々思うようになって来ました。
「『じろりん』って、いい加減と言うか、単純って言うか、本当におめでたい奴だった。」と言う事が、最近やっと自分で分かりかけて来ました。
|
|
|
|