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2006/10/07(土)
あー勘違い
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剣友会では、立ち回りで斬られて水に落ちたり、高い所から転げ落ちたり、トンボ(宙返り)が出来る人はギャラが高いと言われておりました。(その頃は、スタントマンという職業は、日本にはまだ無かったのです。)
年配の先輩にトンボきりの『しんちゃん』という小太りのオジサンがいました。
新宿コマ劇場で、今は亡き『江利チエミさん』が『清川虹子さん』の楽屋見舞いに来られた時、その『しんちゃん』に、「あら!しんちゃん、久しぶり・・」と言って、親しげに挨拶をされているのを見て、私は、「このオッサンすごい人だなぁ!こんな大スターと気楽に挨拶が出来るなんて・・・」と、ちよっとした驚きと共に見直しました。
一ヶ月公演の千秋楽が終わって、主な出演者を『清川虹子さん』が打ち上げに連れて行って下さいました。場所は忘れましたが、『ドンキホーテ』という店でした。
生まれて初めてそんな店に行きましたので、どんな店だったか?舞い上がっていて、ちゃんとした記憶がありません。(汗)
覚えている事は、 〇ジュータンが敷き詰めてあった事、そして靴を脱いで入った事。
〇そこへ俳優の『たこ八郎』さんが、「皆さん、お疲れさまでした。」と挨拶に来られ、紹介してもらった事。
〇ピアノの弾き語りがあった事。
〇「どなたか歌われる人いませんか?」と言われてステージに上がって『九ちゃんの歌』を歌った事です。(その頃、世間にはカラオケという物ははまだ無く、人前で歌う事には、かなり勇気がいったのです。)
この時、こんな所に身を置いている『じろりん』は、いっぱしの芸能人になったような気分になっていました。
上京して二年程すぎた頃の大いなる『錯覚』と『勘違い』の二十歳でした。
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