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2006/11/02(木)
張り切りすぎても、迷惑?
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大道具のスタイルは、黒の上下で黒足袋に雪駄履き、胸に俳優座美術部と書いてあり、いつも汚れていました。
日生劇場は、地下鉄サリン事件で有名になった、日比谷線の日比谷駅で、前に日比谷公園、隣に帝国ホテル、裏に東京宝塚劇場・芸術座、ちょっと歩くと、帝国劇場や日劇、そして銀座がありました。
憧れの東京で『じろりん』の胸は、夢と希望で溢れていました。出勤時間より、かなり早く行って、控え室の掃除をしたり、お茶の用意をしたり、色いろと仕事の準備をしていました。
『じろりん』が一番『下っ端』の時はそれでよかったのですが・・数ヶ月すると、新しいアルバイトの人が入って来ました。
すると先輩が「そんな事は、あいつ(新しいアルバイト)にさせろ!」といわれましたが、後輩のアルバイトといっても、年上の人だったので、相変わらず『じろりん』がやっていました。
ある時、その年上のアルバイトの人に呼ばれ、こう言われました。「君が、張り切って、頑張っているのは分かるけれど、それは大変、迷惑になるから止めて下さい。仕事は、時間から時間までするのが仕事だから。」と・・多分、『じろりん』は、張り切りすぎて、その一生懸命が顔に出ていたのでしょうね。
そう言われてハッと気が付きました。言われている事は当然の事で、張り切っているのは『じろりん』の勝手なのですから・・『じろりん』のようなタイプは都会では珍しかったようです。
でも、その後「ジロー君のような田舎者は、僕は好きだなぁ・・」と、その人から言われました。そして、昼の食事や、弁当を買いに行く時には、大道具の汚い格好で、銀座の街をブラブラ一緒に歩いて、あちこち連れて行ってもらいました。その時は、そんな格好でも、不思議にも銀座に溶け込んでいるように思っていました。
先日、姫路でTEGARAYAMAイベントがありました。私たちミュージシャンの世話を中心になってして下さった方の中にTONさんと言うハーモニカ吹き(ホラ吹きでは、ありません) がいました。 何から何まで、本当に大変だったと思いますが、張り切っているようにも見えませんし、全然大変そうにも見えません。それは、正に楽しんでやっているからだと気が付きました。
「何事も楽しんでやる!」今、『じろりん』が一番、心に思う事です。
http://k.fc2.com/hp.cgi/ton3mita/ ←これTONさん。。
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