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2008/01/09(水)
『千昌夫さん』そのメガネは・・・
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昭和五十一年の天理教教祖九十年祭期間中は、東京から一時帰って来て、炊事本部の配食係ひのきしんをさせて頂きました。年祭が終わって東京へ戻る時、何故か『小林アトム君』が無謀にも私を頼って、上京してしまいました。
何の当ても無かったのですが、以前お世話になった日本テレビのディレクター『加藤光夫』さん(現・中京テレビ福社長)に挨拶に行くと、ラッキーにもちょうど辞めるアシスタントが二人いるので、その後釜でやってくれということになりました。それが『シャープ・スターアクション』という番組でした。そして、そのレギュラーが『千昌夫』さんだったのです。
私と『小林アトム君』は漫才コンビを組んでいましたが、二人とも眼鏡をかけていましたので、特徴を出すために知り合いの眼鏡屋さんと相談して、当時では珍しい『丸い眼鏡』をアトム君は掛けることにしました。番組では千さんと打ち合わせする機会も多くなりましたが、アクションの稽古はそっちのけで、千さんはアトム君の『丸い眼鏡』が気になるのか、眼鏡の話ばかりしていました。
その頃の千さんはバラエティ番組では三枚目でしたが、歌手としては二枚目で売っておられ『夕焼け雲』という歌を渋く歌っておられました。
それから、暫らくして新曲の『北国の春』がリリースされ、歌謡ショーで舞台に現われた千さんを見て驚きました。
コートを着て、手にはトランクを持ち、な、なんと・・・目には『丸い眼鏡』を掛けて歌っておられるではありませんか・・・「あっ、パクられた!」と思いましたが後の祭り、でもちょっと嬉しい気分にもなりました。それから、数年かけて『北国の春』はレコード売上げ三百万枚の大ヒット曲となるのです。
一時は『歌う不動産王』とも呼ばれましたが、バブルが弾けた現在一千億円とも言われる借金があるそうです。しかし自己破産はせず地方の公民館や小学校と、どんな所でも仕事を選ばず巡業され、借金をコツコツと返されていると聞いています。
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