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2008/04/02(水)
『いかりや長介』さんのオナラ?
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数年前、私の留守中に突然電話が入ったと娘が伝言してくれた。
「こんにちは、東京でジローさんに大変お世話になった井之上です。今日、明日と姫路で演劇の公演がありますので、是非見に来て欲しいんですが・・・」 インターネットで必死に私の教会を探して、あちこち聞きまわって電話番号がわかったらしい・・・。
俳優の『井之上隆志』君だった。(東京にいた時、私の後をいつも金魚のフンみたいに付いて来ていた。私も何故か彼を放っておけなくて、あちこちいつも連れまわしていた) 次の日、私もちょうど時間があったので、市民会館へ見に行くことにした。客席は超満員で、彼は女優の『山口果林』さんと夫婦役でインテリの老人役を好演していた。
久しぶりに演劇を見て、私は感激してガラにもなく涙が出てきた。『井之上』君は、明日が移動日で今夜は時間があるという事なので、我が教会へ来て頂いて、一緒に食事をした。
二十数年ぶりの再会で、今では彼の方がはるかに私の芸歴を超えてしまっている。話すうちに、昔のなつかしい出来事が次々と思い出され、二十数年前にタイムスリップをしてしまったかのように芝居談議に花が咲いた。
彼は東京でもっともチケットが取りにくいと言われていた(今は解散している)『劇団カクスコ』に所属していた。劇団の最終公演では会場に入りきれないファンの人の為に別の会場でモニター中継をしたそうである。
テレビ、映画にもちょくちょく出ているようで、スピルバーグ監督の映画では香港で十日間程毎日ギャラとは別にこづかいをもらいながら一流ホテルに泊まって撮影したそうです。
私が最近作った『じろりんCD』と『じろりん日記』の話題になり、是非読みたいと言うので日記の記事を読んでもらった。「へぇー」と感心しきりだった。
いきなり彼が「そういえば、『いかりや長介』さんが亡くなったね」と、言った。 「そうなんや、実はいかりや長介のさんの事を『じろりん日記』に書きたいのやけど、僕は一度も会ったことがないんや」
すると彼が「僕は一度会ったよ!仲間と新橋の劇場に芝居を見に行った時に、トイレでたまたま隣同士になったんだ」 彼が続けて「何を思ったかその最中に、僕のお尻からオナラが出てしまったんだ」 それから仲間のところへ帰ってからみんなに、おトイレでいかりや長介さんに会った事や、オナラの事を話したそうです。すると、みんながどう聞き間違えたのかいつしか、『いかりや長介』さんがオナラをした、という話に変わってしまっていたらしんです。
「そういえばあの時すでにかなり痩せていたなぁー」と思い出すとともに「オナラの一件」の濡れ衣をきたまま、亡くなられたのでは本当に申し訳ないと真剣に後悔していた。
その後、ギターを取り出して夜遅くまで歌を唄ったり、これからの事を語り合ったり楽しいひとときを過ごした。
いつの間にか夜の十一時がまわり、『まゆ子』の運転でホテルまで送って行った。 別れぎわに彼が「ステキな娘さんと可愛い奥さんですね」と言った。
「そうでしょう!実は僕もそう思っています。今度、教会が新しくなったら、井之上君も是非奥さんと一緒に来て下さい!」
「ありがとう、では又」と言って別れた。後で『井之上隆志』をインターネットで検索してみた。そこには、私の想像していた以上にこの世界では有名人になっている『井之上隆志』君の姿があった。私はあらためて驚いた。
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