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2008/06/01(日)
現役時代の巨人軍『王貞治』選手を見た!
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私は今だかつて、あんなに豪華な結婚式の披露宴を見た事がない。
スータン『真帆志ぶき』さんの、お母さんは美容業界では、超有名な『名和好子』先生である。名和美容室の経営者であり、当時『ヘヤー』という美容雑誌の表紙モデルのヘヤーデザインは毎回『名和好子』先生でした。
『ジローとアトム』でコンビを組んでいた頃、『名和好子』先生にも大変可愛がって頂きました。 先生から「今度私の知り合いの結婚式に『ジローとアトム』の漫才をプレゼントするわ!」と言われて、当日我々は都内のホテルへと出向きました。
通された控え室は、披露宴が出来る程広い部屋で、余興の人の為の控え室でした。司会は、派手な羽織を着た落語家でした。いよいよ時間になり、列席者が会場に向かわれました。
その列席者の中に、やたら背の高い丸刈り頭の人がいました。よく見ると、当時巨人軍の現役、『王貞治』選手でした。ユニホーム姿しか見た事ないので、スーツ姿の王選手には驚きました。
宴も進み、いよいよ私達の出番が来ました。司会者から紹介されて、飛び出した私達は会場に入って驚きました。広すぎて会場の端っこが見えないのです。おまけに屋台がズラーッと並んでいて、当時はまだ珍しいテレビカメラが何台も入っているのです。
どこに新郎、新婦がいるのやら分からないままマイクの前に立ちました。 当時、王選手のCMで「ナボナはお菓子のホームラン王です!」と、言って一本足のポーズをとるのがヒットしていましたので急遽、出だしの「つかみ」の部分を変える事にしました。
いきなり「ジローとアトムは漫才のホームラン王です!」と言って、ポーズをとりました。会場は大ウケか、と思ったら一瞬シラーッとなってしまいました。 「あー、つかみ大失敗!」大慌てで本ネタに入り最後は私の歌でオチをつけて、なんとか冷や汗もので終わりました。
後になって、振り返ってみても、誰の結婚式だったのか、どこのホテルだったのか(多分『高輪プリンスホテル』だったと思うのですが・・)、司会の落語家は誰だったのか、全く何も覚えていません。只、私の脳裏に鮮明に残ったのは、背の高いスーツ姿で丸刈りの王選手だけでした。
ONと呼ばれ野球界を席捲した二人は好対象でした『おもたりのみこと様』のような、明るさと暖かさをもった長嶋さんに対し、いつもコツコツと努力を惜しまない王選手は『くにとこたちのみこと様』のように、いつも冷静沈着でありながら、監督になられてからも、選手とコーチとの間を潤滑油のようにうるおいを持って指揮されているように思います。
正に、ONという存在はこれからも、永く野球界の歴史に光り輝いていく事でしょう。
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