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2022/05/30(月)
週末情緒不安定。
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大河「平清盛」からはるばるここまで来たなぁ〜。 今年実質3回目の平家滅亡です。何、今年滅亡イヤーなの?なんのブームなの?神剣見つかるの??
「犬王」 楽しみにしてた!観てきました!! アニメ「平家物語」を履修していると解像度が倍上がる。 前売りのムビチケ特典が「平家の魂アクキー」だったのが謎だったのですが、観て「そういうこと〜」となりました。魂、予想以上にめっちゃでてくる。
壇ノ浦に沈んだ三種の神器・その剣を目にしてしまった呪いにより父は死に母は気が触れ、自身は盲となってしまった友魚。 能楽師の父の芸への執着により贄に捧げられ、異形の体で生まれてきた犬王。 琵琶法師となった友魚、異形の体ながら舞えば人を虜にするほどの技量の犬王。少年二人が出会い、共鳴し、開幕する平家物語・鎮魂の室町ロックフェス!。
全編通して女王蜂のアヴちゃんと森山未來のロックフェスが浴びれる!! アァー!この熱量でぶんなぐってくる感じ!たまんねぇな!!。大好き!。 ホント、バフバリといいボヘミアンラプソディといい、こういう映画を見るたび客席で静かにしてんの辛い…ぐぎーとなりながら見てました(笑)。 アヴちゃんの方は歌手なのでさすがに声と息の使い方が判っている感じで、初声優とは思えないほど馴染んでました。 そんでもって森山未來、お前は何者なんだよ。本職ダンサーで、「いだてん」で役者もできるんだねと認識したのが今度は歌も声優もソツなくこなせるのかお前…ほんと何者なんだよ…凄えなぁ。
犬王が踊るので、作画も超絶でした。見ていて気持ちの良いのびやかさというか、タイミングというかが絶妙で。作画監督さんとアニメーターさんのご苦労やいかに…。 作中の橋ライヴ(で、いいんだよな?)で警備員やってる人の中に手を布で包んでいる人がいて、ああこれは病か戦か?(時代的にどっちもあるしな)とちょっと気になって群衆見てたら、足失ってるおっさんが杖で元気にブレイクダンスしてたりするんで、いわゆる河原者かーと描写の細やかさに感心したりもしてました。
友魚と犬王の、徹底したバディというかソウルメイトっぷりというかブロマンスが骨子なのはありがとう監督&脚本家さん〜〜。 犬王と引き剥がされ、その音楽性を捨てられず斬首されて幽鬼になった友魚と、友魚の命のために自らの破天荒な芸のありかたを捨て、ただただ静かに美しく、幽玄に舞う犬王の悲しさ。 その後で600年の時をかけても友魚を探し出した犬王のあの姿でのラストが本当に救いで胸に来る。 パンフで監督が「(犬王は)人前で踊ることが目的であって、その過程で呪いが解けていくだけなので。あとは何より友魚と一緒にいることが大事」と言い切ってくださって、その一文だけでもヲタクの寿命が延びます〜…。 ついでといっては何ですが、あの犬王が友魚に酒飲ませて瓶子に口紅付くシーンを書いてくださった脚本家さんと口紅付くという色っぽい描写して下さった演出の人にもなんか金一封あげて下さい〜。あまりのエロさに死にかけました(結局ヲタはよく死ぬ)。
あと、パンフ読むと監督に翻弄されたであろう脚本家と作曲家の苦労が偲ばれます…。お疲れさまでした…。
鎌倉殿。 そんなこんなである意味、まだ正調平家物語とも太平記ともなるまえのリアルタイムな方々ですが〜…。 「へぇ、この俺になびかないなんて面白れぇ奴」って唐突に夢小説しだして(なお、奴=主人公の父)何事かと思いましたがー。 なんか、大姫のスピリチュアル傾倒っぷりに不穏なヤバさを感じていたら…。 ねぇ、毎週古文書(吾妻鑑)と史実で殴ってくるのはしょうがないとしても、脚本家がここで切れ味抜群の刀ふりかざして主人公の奥方を葬るのあまりにも鬼すぎない??
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