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2010/02/21(日)
三つ忘れていた(後編)
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『ひとつ…外の世界の認識…アナタは外の世界がどんなモノか解っていなかった…いぇ、知ろうともしなかった…。』
プリンの脳裏に、あの時の恐怖が蘇る。
『そして…自らを犠牲としてもアナタを救った御両親の魂に気付けず… なにも知らないアナタは自分が何をしたいのかも分からなかった…。』
プリエラの話を、まるでラジオを聞くように…プリンは思考を巡らせていた…
話が終わっても沈黙し続けるプリンを、静に見つめるプリエラ…
プリエラは待っていたのだ、プリンが自己を見つめ、定め、少しずつ現状を把握していくのを…
プリンを待ち受ける運命の一端を担うプリエラ…
プリンの覚醒を促す為に細心の注意で見守るのであった。
自身の目的の為に…
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