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2010/01/21(木)
家族の想い〜後編〜
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鏡に映る自分の姿に驚愕するプリン…。
『こ、これは…機械?どうして?機械が…体に…!?』
『その機械は君の体の一部じゃよプリン…君が生きていられるのはその機械があってこそじゃ。 最先端の医療と科学…非常に貴重な代物なんじゃよ』
『ぁ…あ、』
現実を受け止めきれず、言葉を忘れるプリン
そして年老いた医者は淡々と続ける
『君の御両親は君を救う為、高額な手術料を払うために両の羽を全てと、内臓を少し…裏市場、ベルク・マーケットへと売りに出した…』
『な!?…ぅ、あ、あ…、』
『成虫になれない息子を助ける為、自分達がイモムシに逆戻りじゃ、カッカッカッカッカッカッ(笑)』
『あ゛ぁ あ゛あ゛があぁぁぁあああああぁ゛!!!』
怒り、悲しみ、不快感、焦燥感、絶望感…形容不能の感情に支配され、泣き叫ぶプリン。いつの間にか部屋には、もう一匹の若い虫のすがたがあった…。
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