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2005/10/07(金)
相棒
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昔原付に乗っていた頃、よく遠出(原付のわりには)していた。
初めて買ったのは確か初代タクト。
まぁ中古で2万もしたんだが、無知なため、安いと思い購入。
でも値段うんぬんより初マイカーを得た事で喜びに満ちていた。
これで世界制覇の基礎は出来上がった!
などと可愛らしい野望、勘違いを抱いていたもんだが、もそもそ、あ、そもそも最高速度40km程度の性能では、せいぜいおばちゃんライダーとの意地の張り合いしか出来ないわけで。
結局こいつとの付き合いは半年程続いた。
ある日の昼、急に右折してきたババアと接触し、半身不随になり、もう彼も余命はわずかだと悟っていたため、安楽死させるため、庭に安置しておいた。
決して不法投棄してたわけぢゃない。
安置である。
それからしばらく彼の事を思い出す日々が続いたが、心にけじめをつけ、新たな相棒探しに出掛けた。
少ない給料から思い切り、15万の新車Dioを購入。
何だこいつの人間性能は!
驚愕したな。
岩国のアイルトン・セナと呼ばれた俺をここまで震え上がらすとは。
もうおばちゃんなど眼中ではなく、ライバルは瀬古に変わっていた。 感覚的な意味で。。
遠出としては、多分秩父あたりかな?
ここはツーリング野郎が多く、高低が激しく面白いコース。
信号待ちを先頭で切るも、あっつー間にビリに。
「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」
と、奴らの高笑いが聞こえてくる事にもめげず、フルスロットルで山を掛け下りる。
時には西新宿の首都高下あたりで右折待ちの車のサイドミラーにコツンと接触し、大渋滞を引き起こしたりと迷惑をかけた事もあったな。
冬はヒャダルコをくらったぐらい寒いが、自販の前でおしるこを飲む時間がそれまでの苦労を忘れさせてくれた。
そんな彼とも別れが来るわけで、それは盗難という形でやってきた。
前頭部にちょっとした事故で貼っていたガムテープがあるんだが、そこを数見の正拳ばりの破壊力で破壊され、いじられたと思われる。
何とかしようと思っていた矢先の出来事に唇をただ噛むだけだった。
中にはスノボのゴーグル(高価)や男女の交わりビデオ(安価)などが入っており、犯人には有効に使って欲しいと願うのみだった。
いやいや、そういう事ではないが、何か俺には原付は相性が悪いみたいだと感じ、それ以来乗っていない。
あれば便利で気持ちのいい乗り物ではあるが、 防犯面で限界があり、人それぞれ気をつけなければならない。
しかしまた機会あれば秋の紅葉シーズン、のんびりと相棒と会話しながら走りたいなぁ
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