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2005/11/22(火)
寒気
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仕事が終わり、自宅マンションに着いた。
郵便物を確認しエレベーター待ちをしていた。
ドアが開き、入ろうとした時、すれ違いに何やら急いで外へ出ていく人とチラッと目が合った。
何か大変そうだなぁと。
そして自宅がある6階に着き、「今日も疲れたなぁ」と思う以上に「やっぱ一番落ち着くなぁ」と安堵感に浸る。
軽くビールを嗜み、テレビを見ていると
ピンポーン!
誰か来たみたいだ。
インターホン越しに「どなたですか?」と。
相手は「夜分すいませんが、警察です。つい先程殺人事件がおきたんですが、不審な人物を見なかったですか?」と。
恐いなぁと思いながら「いえ、見てないです」と。
「そうですか・・・」と言い、すぐいなくなった。
物騒な世の中だなぁと少し気になりながらも、明日も早いため早めに床についた。
翌日、仕事を終え家に帰りテレビをつけたらニュースで「昨日未明都内のマンションで殺人事件がありました。中略。犯人は某所勤務の警察官で、恋人とのトラブルが原因で犯行にいたったとのこと。」という内容。
血の気が引いた。
そう。その犯人は昨日エレベーターですれ違った男。
このマンションが犯行現場なのだ。
確かに思い返せばおかしな点がいくつかある。
事情聴取に来た警察官なる人物は俺が家に入って5分も経っていない。
パトカーのサイレン音も聞いていない。
その犯人だったのだ。
すれ違い様に顔を見られ、恐らく口止めというか、もしかしたら少しでも目撃者を消そうとした行為だったのかもしれない。
また話す口調もどこか焦っていたように思える。
もしドアを開けていたらと思うとゾッとする。
現役の警察官がまさかこういう形とは知らず近づかれると何も疑わず協力してしまうのが普通だ。
ホント寿命が縮んだ。
※これはある人の実話です
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