|
2005/12/09(金)
バトル
|
|
|
今日は天気がよく、気持ち良くドライブを楽しんでいた。
信号待ちになり、隣に一台の軽トラが止まった。
そして中のおっさんと目が合い、奴はなぜかニヤっと笑い、青になった途端「プップッ」とクラクションを鳴らし発進しやがった。
「何やとー!誰がアホや!誰が!」
別にそんな事言ってないはずだが、俺にはそう聞こえたため急いで追い掛けた。
そして抜く瞬間、奴の方を見、ニヤっと笑ってやった。
「フッ、雑魚が。」と吐き、満足気に走り去った。
だが何やら後ろから物凄い勢いで近づいてくる物体が。
さっきの軽トラだ。
奴はまたしても俺を追越し、今度は「プップップッ」と3回クラクションを鳴らしやがった。
「何やとー!誰がマヌケや!誰が!」
この瞬間俺の中に眠っていた何かが目覚めた。
岩国のカール・ルイス(関係ない)と呼ばれた俺の勝負師としての闘争心が。
「うおぉぉぉぉぉーー」
こうして近年稀に見るバトルが始まった。。
奴も勝負師なのか本能でこのバトルを了解し、頭に巻いてあったタオルをハチマキ状に固く結び直した。
「ついてこれるかー!バゲー!」
神業のようなシフトアップをし(オートマ)、みるみる離していく。
道は環状7号線(環七)に入り、更にスピードアップ!
160キロ、170、180と更に加速していく。
ボン!
「ん?ババァでも跳ねたか?関係ねぇや!」
そしてバックミラーで奴を確認し、豆粒になった。
かに思えた。
ふと隣車線に寒気を感じ、目を向けると一台の軽トラが!
「あれはダミーか!?」
ここで何故か俺の体は武者震いをしていた。
「まさか!奴は!」
そう。奴は伝説の浪速のベン・ジョンソン(関係ない)だったのだ!
「あぁ、同じ土俵で闘えるなんて。。こんな嬉しく、光栄な事はない。。」
このまま時が止まればいいのに・・・
そして並走し、横をチラッと見ると、よだれや鼻水を垂らしたこの世のものとは思えない程の形相で必死のおっさんがそこには居た。
「ププ」
俺は笑いを堪える事が出来ず、そしてこの歴史に残るバトルは幕を閉じた。
俺は奴のトコに行き、握手を求めた。(遠くでサイレン音)
俺「痺れるバトルだったぜ!負けたよ」(近づいてくるサイレン音)
浪速「最高のバトルだったぜ!若ぇのに大したもんだ。ガッハッハッハ」(止まったサイレン音)
数時間後
警部「ホレっ。カツ丼でも食え」
皆さん交通ルールは守りましょう!
|
|
|