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2005/09/27(火)
四倍満
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麻雀には最高手というものが一つではなく、いくつか存在する。
中でも国士無双や大三元、四暗刻は比較的出来やすく、よく見かける役満だ。
実際何回か上がった事があり、国士は13面、四暗刻は単騎、いわゆるスッタンもある。
しかし忘れられないであろうあの日に比べれば些細な事である。
そう、一生に一度でるかどうかもわからない最高役満、天和を上がったのである。
東1局親、配牌を取り、何か時間が止まったような錯覚を覚え、ゆっくりとリーパイする。
(トイツが多いかな?チートイ基本に四暗刻狙うか。。)
多分その時の心情はこんな感じ。
しかし3、4秒経ち、異変に気が付く。
僅かに心と指先が震えているのである。
「ツモ」
まるで祖父の大事な骨董品を扱うように、静かに倒牌された。
チートイ天和である。
次の瞬間、場は興奮の坩堝に包まれた。
「うおー!すげぇ!」 「初めて見たー!すげぇ!」「今日来て良かった!すげぇ!」
低能な奴らが発する言葉は皆同じ。
AVを見てたS君も「すげぇ!」と興奮状態。
まぁどちらに興奮してたかは定かではないが・・。
とにかく、暫らく余韻が残り、その半荘は終わったようなもん。
だが意外と本人は冷静だった。
嬉しかったが、夢を見てるような感覚。
ではあるが、鮮明に思い出せる。
一生分の運を使ってしまったとは思いたくないが、数少ない達成者の中に俺を選んでくれた麻雀に素直に感謝の意を示したいと思った。
ありがとう。
思い残す事は何もない
グッバイ!牌達よ
んな事ぁない(タモ風)
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