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2005/09/20(火)
エリート
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ふと思い出したが、学生時代、漫画喫茶でバイトしていた。
そこは会員制で初め、名前や住所など書いてもらうのだが、一人のアラブ系の男性が新規入会で来店した。
職業の欄に学生とあり、よく見ると同じ大学ではないか!
そこで、話し掛けたんだが、これがまた日本語が上手いではないか!
わしよりうまいか?
なんでも、出身はクウェートで国から派遣され、あらゆる援助をしてもらってるらしく、いわばエリートである。
エリート・・・
ええ響きじゃのぅ
それに五ヶ国語が話せ、やはり日本語の勉強を日本の学校でやってたみたいで、来日したのは一年前らしい。 一年でここまで話せるのは素直にすげぇな、と。
後輩にあたるんだけど、礼儀もしっかりしており、時折冗談もかましたりと、中身はその辺のアホより日本人ぽく、好青年であった。
ある日、深夜のナイトパック時に彼が来た。
ん?女連れか?
さすがエリート、こちらも実力を発揮である。
どうも彼女らしい。新歓コンパで知り合ったとか。 どことなく、インターナショナルな雰囲気を醸し出してる彼女であるが、英語は全然話せないらしい。
なるほど、普段の会話はすべて日本語だから上達も早いのか。 と、納得。
習うより慣れろか。
そんな彼と同時期ぐらいによく来ていた、これまたアラブ系の見た目はキングスライムみたいな奴もいたんだけど、毎回来るたびに「この世の終わりか?」みたいな険しい顔であり、息は切れ気味でナイアガラの滝を流してた。
そのオスも、大学の後輩だった。
どう見ても38才なのだが、年下らしい。
ファラジュと同じような理由で、あ、前出の彼の名前ね、来てるエリートらしいが、首周りの肉が邪魔をし、上手いと思われる日本語も聞き取りづらく、「あまり話せないのね」と思われてしまう損な奴。
しかし、声はもののけ姫か!?と思ってしまうぐらい甲高く、とても小心者な小動物、いや肉食獣である。
腹をヘラしたらしく、えさを頼んだんだが、回収する時決まって肉だけ食べ残してた。
あー、やっぱ草食なんだ、見た目とのギャップがナイスだね!と思ったものだが、なんてことはない。
イスラムの教えを守っただけである。
しかし他国の留学生もそうなのだが、皆エリートクラスばかり。 かといって、偉そうではなく、純粋に学問を学びに来てる姿勢は見習うべき点であると感じた。
今頃何をしてるんだろうか。
一人は大使館あたりで働いてそうだな。
もう一人は・・・
カレーとか気を付けて食べようと心に誓った
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