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2005/12/05(月)
いぬのふぐり
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草野心平の詩に出てくるこの花の名前は、 道外出身の学生にしかわからなかった。 もちろん、私も見たこともない。 写真を見せていただくと小さな青い花が ついたきれいな草花だった。 多分学術的には、ちゃんとした名前が ついているのだろうけど、 子どもがつけたようなかわいい名前に 虫のありじごくが100以上の名前で 呼ばれていることを思い出した。 虫や草花は、子どもの生活の中にあったはずで そこだけの世界の呼び名もある。 「たちあおい」という背の高い花を 私たちは「こけっここー花」と呼んでいた。 花びらをちぎって鼻にくっつけて 遊んで鶏のまねをしていたからである。 子どもの生活から、野原が消えてはいけないな。 大きな空も。
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