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2006/03/10(金)
けいちゃん
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富山大学に行ったけいちゃんは、 4歳からピアノを習っていた教え子だった。 もう今は、19歳。うっかりすると お姉ちゃんがレッスンしている間に レッスン室のいすで寝てしまって、 ピアノにさわらずに帰ってしまうこと もあるという楽しい子だった。 高校生の時には、大雪で帰ることが できなくなり、ご両親にも連絡がつかず、 困って私に電話をしてきた。 「先生・・・向かえに来て」 なんてかわいいのだろうと思って、 喜んで迎えに行ったものだ。 中学生までは、全くピアノの練習をしないで、 高校生になっていきなり何時間も ピアノを弾きはじめ、ショパンのワルツ、 ベートーベンのソナタ、と大曲をこなしていって 最後は、「展覧会の絵」の「キエフの大門」を 弾くことまでできた。 年賀状には、「なぜかピアノが恋しいです」 と私をうれしがらせてくれる。 久しぶりに会うけいちゃんは、中学生の頃と ほとんど変わらずで「変わってないねえ。」と 笑いあう。でも、ちゃんと一人暮らしして、 ご飯も作って、学校へ行っているらしいし、 電車にも乗って旅行に出かけたと言っていた。 「立派になったねえ」 というと、また笑った。 大学院まで行くのが夢だそうだ。
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