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2006/03/07(火)
3月という季節
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今日、合奏の最中に大太鼓担当のK・Oくんが なにやら私に目線で訴えている。 「うん?」今度は、太鼓をたたく手を止めずに 床をあごで、さしている。 何か落としたのかな?と目線をたどっていくと 小太鼓のバチが転がっていた。 「これ?」と拾ってK・Oくんをみると やはり、太鼓をたたく手を止めずに 隣でトライアングルを持っているK・Oくんの お姉ちゃんと同じ名前の女の子を指さした。 「あ〜Aちゃんの?」というと大きくうなずく。 彼は、そうしながらも太鼓をたたく手を 止めないのだ。私は、Aちゃんの足下に バチをおいてその場をはなれた。どうなるのかなと 私と松山先生が笑いをかみ殺してみていると 行方不明になった太鼓のバチをAちゃんが 探しているのをみて、彼は、Aちゃんにバチは 足下にあると指さして教えている。 彼は自分の仕事は、きっちりこなしながら、 人を思いやるという離れ業を自然にやってのける。 確実に成長が見える3月は、感動と同時に 手放してしまうというつらさも やってくる。子ども自身は、決して振り向かずに 颯爽と前を向いて歩いていくのだけど。
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