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2008/02/27(水)
昔のこと
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中学生だった私にピアノを 教えてくださった先生が、卒業演奏会に 来てくださったので、是非にと無理を言って お食事をご一緒させていただく。 教育大出身で、ピアノを教えていらしていて、田舎では とてもステキだったので、なぜか 母がとても感激して「あんたも教育大に行きなさい」 とよく言っていた。 どうも、娘の音楽の才能のなさと勉強の できないのを見抜けなかったらしく 高校生になっても、母だけはその目標を捨てなかった。 ついに挫折したときにきっとがっかりしただろうと思う。 しかし、ありとあらゆる期待を裏切ってきたのに この年になって母の願いを叶えたのかもしれない。 今なら素直に「そうだねえ」と努力できたのだから、 不思議だ。 「中学生の時に、もっと練習したらよかったです」 とお馬鹿なことを先生に申し上げて、二人笑った。 先生のお宅をあとにして思い出したのは、 私が教育大を受験したときに弾いた曲は、 先生が発表会に弾いてくださって、私が譜めくりを したドビュッシーの「アラベスク」だった。 この曲を聴くと思い出していたので やっぱり、母以上に私にとってもあこがれの女性だったのだ。 偶然にもうちの犬と同じ種類の犬でお宅に伺うと 喜んで手をかけてくる。さくらと同じ。
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