本日の出来事
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2008/02/17(日)
朝起きてみると、もしかしてこれは全部夢だったのかな
と、思った。
昨日、クリスタルホールで演奏したのも、大学に
通ったことも本当は長い長い夢で、現実は
何も変わらない生活なのではないかな。
昨日の出来事が本当だったなんて、誰も
知らないことで、私の頭の中の記憶だけの事
だったのかな。私が大学に行けるわけないじゃん、
ピアノをあんなに弾けるわけないじゃん、
誰かが否定したら、「ああ、やっぱり夢だったのか」
と納得してしまうと思う。
起きてきて、ドレスが散乱していたり、荷物が
散らかっているのも夢で合って欲しいと思う。
部屋がめちゃくちゃなのは、現実。
やはり、この4年間も現実だったのだ。

2008/02/16(土) 演奏会
ステージというものは、不思議な魅力が
あるのだと思う。
みんな輝いて、立派な音楽家に見える。
ほんの10分くらいだけど、私もステージに
立って演奏して表現者としての自分に
出会うことができるものだと思う。
ここまでくるのに、逃げ出してしまいたい
気持ちで一杯だったが、ピアノと
向き合ってしまえば、もう祈るような気持ちで
弾くしかない。最初で最後の一人きりのステージ。
最後の合唱の時には、4年生は全員泣いていたようだった。
私は、自分の演奏が終わって、人に褒められる度に
号泣していたので、涙もかれかれになって笑顔、笑顔。
みんな歌えないくらい泣いているので
かえって必死に歌っていたりして。

えりちゃんと二人で打ち上げをして
「そういえば、3年前もこうやって、食事したよね」
と笑った。

2008/02/15(金) リハーサル
リハーサルが終わって、暗くて寒い道を
駐車場まで急ぎ、家に帰って、さっさと
ご飯を作って食べて、ピアノのレッスンの
仕事をする。9時くらいに終わって
「リハーサルが長引かなくてよかった」と
思った。仕事を休まずにすんだということに
とてもほっとしている。
そう思って、ふと考えた。
今日の演奏会リハーサルの楽屋での会話
「Sちゃん、今日バイトなの?」
「今週は、いれるわけないじゃん」
「そうだよねえ」
そうか、こういう特別な日は、普通の学生は
働かないのか。
私にはそういう選択は、全くなかった。
あるわけがない。勤労学生の優先順位は、
勤労が先なのだ。家族、仕事、授業、その他の行事と
いう優先順位なので、その他の行事の分類に入る
学校祭であるとか、コンパであるとかには、
ほとんど参加しなかった。卒業演奏会も
その他の行事なので、去年は参加していない。
それも、これも、明日でおしまい。

誰もいないクリスタルホールでスタンウェイのピアノと
向き合いながら、集中する。プーランクの世界に
たっぷりとひたって弾く。
はっと、気がつくと「あれ、ここはどこだっけ?」
それくらい没頭していた。
練習でもこんなに弾けたことはない。
こんな場所でこのピアノでここまで弾けたことに
とても幸せを感じた。
終わると満足感があふれる。
パチパチ・・・観客が2名いたのだ。
「すごい、よかった。すごくいい曲。いい選択だ」
ふくちゃんにべた褒めされる。

2008/02/14(木) 最後のレッスン
最後のピアノのレッスンなのにぼろぼろ。
どうして、こういつもいつも、緊張して
しまうのだろう。
2ヶ月前から暗譜しているのに
どうして突然、ある一小節が思い出せなくなるのだろう。
情けないやらなんやらで途方に暮れる。
土曜日の演奏会、大丈夫だろうか。
プーランクっていいなあと思ってもらえるだろうか。
一体、私の頭の中に何がおきて
今までできていたことが出来なくなってしまうのだろう。
試験の後のレッスンでは、あんなに自由気ままに弾けた
3曲が演奏会が近づくと、ドンドンと硬くなっていく。
それなのに、どうしてピアノを演奏したいと
思う自分がいるのだろう。
ステージで自分が持つプーランクの風景を
表現できるだろうか。

2008/02/13(水) 冷凍食品
以前、この日記に中国の食品についての
ことを書いた。農業政策にも要因があるということと
何もかも食べたいという感情を持った私たちの
反省だ。
最近のコマーシャルで冷凍食品の会社が
お詫びをしている。「当社の食品で・・・」
と画面には、何種類もの製品が映っている。
それを見ていた高校生の息子が
「あ!これ全部食べたことある!」
思わず、大笑いしたが、食べさせたのは
他でもない母親の私である。
きっと、日本中で小さく「ごめんね」と
言っているお母さんがいるに違いない。
そんな普通のお母さんと子どもがある日ある時に
突然、被害者になったのだ。

2008/02/12(火) 卒論のあれこれ
外山 滋比古の本を3冊買った。
「論理」「ノートの整理術」など
あ〜そうそう、そうだったと
納得しながら、はてさてどこまで覚えているのやら。
卒論を書く前に読んでしまえばよかったわと思う。
昔、読んだ梅棹忠夫の「知的生産の技術」が
バイブルのように、カード整理をしていたことも
あった。今は、文房具屋で売っているのだろうか。
結局、短大だったので卒論にまでまとめることは
なかったが、「北海道史」のようなものを
せっせと資料として集めていたように思う。
優子さんと大学教育はやはり3〜4年の過程が
必要であったことを話す。
2年から3年になったときの学習内容と方法の拡がりを
みんな感じていたらしい。
先だっての論文発表会で、学士論文を経ていない
修士論文の難しさを感じた。課程が違うので
致し方ないことだが、つらいのは本人である。
発表の仕方、レジメの作成、経験をして
いかないと身に付かないような気がする。

そんなことを引っ越し間近の優子さんの部屋で
話しする。お弁当を食べながら、
夢を語るおばさん二人なのであった。

2008/02/11(月) 17歳の・・・
今日は、この家に来て17年目だ。
最初、「16年」と勘違いをして、家族で
長かったなどと言っていたが、
「おれは、今年17だ」のミチルの一言で
1つ違っていたことに気がついた。
引っ越ししてきたときには、周りに
家が全くなかったので、2階の食卓からは
大雪山が見えたのだが、今はびっちり家が
建ち並び、隣の家の窓しか見えない。
最近では、さらに造成が進み、住宅地がどんどんと
広がっている。田舎だと思っていたが
学校の規模も旭川市内の学校並みに大きく
なり、勢い児童数では追い抜いてしまうだろう。
新興住宅地も子どもが悪ければ、そのせいだったり
するので、いいのか悪いのかわからない。
昔ながらの・・・なんて、街は日本中探しても
見つからないに違いない。
人も、街も変わっていくのだと思う。
ずうっと同じなんて、あり得ない。

2008/02/10(日) 学割
大学もようやく終わったと思っていたら、
学割がきくのも終わりだった。
たいして困らないのだが、今になって
学割ができることが増えてきたような気がする。
というわけではないけれど、
今日は、学生であることの特権をフル活用という
日だった。孫の誕生日プレゼントを買うために
母を連れて、電気やに。すると、電子辞書には
2割も学割がきくのだ。
「誰が?」と不思議そうな顔をする店員に
「私が」とにや〜り。
さらに、白い犬の宣伝が大好きでいつも
ネットで再確認している携帯が通話無料ということで
こちらも通話だけ使用に「学割」
娘とのホットラインをつないでおこうと考える。
というような「学割」に振り回された一日だった。

2008/02/09(土) いい人
長年お世話になっている調律師のつじさんは、
大変いい人で、調律代をちょっと待ってなんて
言うひどいお客の私にも、とても丁寧なのだ。
さらに、勝手に分割させてもらって
払っているのに、研修で行っていた浜松のおみやげまで
私にくれちゃったりしている。
本当にいい人なのだ。
私の発表会は、必ずお手伝いくださって、
何もかも用意してくれ、私をフォローしてくれる。
つまり、おんぶにだっこ状態なのだ。
そこは、何年も一緒に仕事をさせていただいているので
無理ばかり言っている。
しかし、調律師であるから、耳もよいわけで
2年生の時にシューマンを弾いて聴かせたときには、
「これは、シューマンが発狂してからの曲でしょうか」
ようするに弾き方、音が乱暴で汚いということ。
この前、プーランクを聴かせたら
「ようやく、柔らかい音が出るようになりましたね。
4年間よく頑張りました。」と褒められた。
来週の卒業演奏会に来てくれるらしい。
ヤマハのしおりさんも来てくださると言っていた。
ステージから見る客席は、私が今まで
お世話になった人ばかり見えるのか。
なんとも幸せなことだろう。

2008/02/08(金) 私が私であること
Sちゃんは、小さい女の子だけど
不思議な子だ。
たった3歳〜本人曰く「ちゃんちゃい」〜なのに
絶対の自信を持っている。
今日、みんなで歌を歌っていて
「それでは、この歌歌える人?」
かなり難しい歌なのと、どれくらい歌詞を
覚えているか、知りたくて指名して歌ってもらうことにした。
何人か手をあげている。
一人の子にあてて、前に出て歌ってもらう。
あまり、歌詞を覚えられていない様子だ。
そのときにSちゃんがいきなり、後ろにいる先生に
向かって「聞こえない」
先生はびっくりして、「指導がまずいってこと?」
きっちり、評価している。
くるっと振り返り、「次の人」と言った私に
向かって、Sちゃんはピヨコ組なのに挙手をする。
びっくりしてあてようかと思ったときには
すでに堂々と前に出て、みんなの方を見渡している。
私も思わず、「伴奏をさせていただきます。
よろしくお願いします」と言った。
Sちゃんは、ちらりと見ただけで微動だにせず、
前を向いている。まるでオペラ歌手のようだ。
そして、回らない口でしっかりと歌いきったのだ。
「こあらしの〜ちょどかない〜ゆきのなか〜あにゃほって〜」
のばすところはしっかりとという、私の指示をちゃんと
守っている。終わるとどうだといわんばかりに
こちらを見る。幼児体型のぷっくりおなかと
あごをつきだして、またみんなを見渡している。
年中組にいる姉は、後ろの方でほくそ笑むような顔を
している。この妹は、誰に対して、そんなに挑戦的なのか、
「ありがとうございました。お下がりください」というと
さっさと自分のところに座った。
あまりにも、自信に満ちていて誰も止められない。
「そういえば、さっきは、跳び箱のスタートを腕組んで
指示してた」
一言、手で払うような仕草で「行きな」
誰の真似ですか・・・

とにかく、自分自身であることに自信を持って
生きている。あの誇りを傷つける者はいない。
「私が私であることを生きている」と
ちっこい体全体で言っている。
人前に立つ人の光が出ているような気がする。

2月絵日記の続き


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