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2008/03/11(火)
かなわない
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アヒル組の生活発表会の演目は「ももたろう」 だが、劇の内容を盛り込んでムーブメントを 取り入れた授業形式にしようと思っていた。 子どもたちは、笑顔で楽しんでくれて、 それに助けられた形で私の考える通りの流れに なっていたと思う。宝物を抱えて帰るうれしそうな 子どもたちの姿に私も満足であった。 ぴよこ組を見るまでは。 ひよこ組は、佐々木先生のクラスだ。 2歳から3歳の子どもたち(私が授業すると全く 言うことなんて、聞かない)が 跳び箱をするところを保護者の皆さんに見てもらう。 ただ、それだけだが、練習もほとんどしないので 何が起こるのかわからない。 それが、いつも子どもたちが魔法にかかったように いつも見せないような顔でぽんぽんと跳び箱に上がっていく。 ポーズをとる子どももいる。ちゃんと 名前だって言える。 きちんと、整列して待っている。 彼らなりにいつも以上の力をだしているのだ。 こんなことがあるのだろうか。 これに気づく人はいるのだろうか。 誰がやっても、こうできるものではないのだ。 佐々木先生だからできる。 みんな魔法にかかったように楽しくなって 自分を表現できている。 私の「ももたろう」なんて、いっぺんに吹き飛んだ。 かなわない。やっぱり、先生にはかなわない。 いつも、先生は遙か彼方にいる。 以前、まだ2ヶ月にもならないご自分のひ孫である けんちゃんをだっこしていたとき、赤ん坊が へらへら笑いだしたのを思い出した。 もう、こうなると神の域なのだろう。 どんな子どもでも、先生にだっこされたい、 愛されたいと即座に思うのだろう。 とっても、かなわない。
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