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2005/05/06(金)
恐怖のファミリーマート
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今日はバイトで世にも奇妙な出来事が起こってしまった・・ それは午後6時34分、俺はレジの中にいっぱいいっぱいになってる千円札を発見した。 コンビにでは(たぶんどこでも)千円札は10枚ひとかたまりにしておくのがおきてである。そこで俺も恐る恐る千円札を数えることにした・・
(1枚、2枚、サンガリア・・、んん?!)
何かがおかしい・・
そこでもう一度数えてみた・・
(1枚、2枚、・・さ、サンガリア?、・・ええ?!)
俺はその瞬間言葉を失うほどの恐怖を覚えた。まさかそんなことが起こるはずがない!きっと何かの間違いに違いない! そう自分に言い聞かせ、そういえばバイトが始まってすぐに店の中で蜂に刺されそうになったことを思い出してちょっと疲れてるんだな〜って思って2回3回深呼吸をした。 そしてありったけの勇気を振り絞ってもう一度数えようとした、そのとき!!
「コロッケ予約してた八木です。」
年のころは60代後半、ヤギという名のとおり白髪の爺さんが今にもメェ〜って言いそうな顔でレジの前に立ってる・・ 俺は事前に用意してた「牛肉コロッケ、ヤギスペシャル」を袋に入れて渡した。 そんなこんなで俺はついさっきまでそこにいた恐怖をすっかり忘れてた。
しかしヤギさんが帰ると・・
レジを開けた瞬間!!いっぱいいっぱいになった千円札達が一斉にこんにちわ!! 俺はまた正気を失った。
少し時間を置いて落ち着いてからよ〜く考えてみたら、しょせん千円札相手に俺は何を恐れてるねんって自分に腹が立った。 だから俺は今までにないくらい、高校のサッカー部時代にでも出したことのないくらい本気を出すことにした。今の俺に敵なんてない。フリーザでも16号でも何でもかかって来いってゆう状態になってまた数えだした。
(1枚、2枚、サ、サ、サ、サーーーー!!)
危なかった・・ 卓球少女愛ちゃんのおかげで何とか命だけは救われた。 こんな強敵今まで会ったことがない。もう1回勝負じゃ〜!!
(1枚、2枚、サ、サ、サンガリアーーーーーーー!!)
あああああああ!!もううざいなこのくそ千円札ども!!おとなしく数えられとけばええもんを!!おいコラ!!野口英世!!お前俺のこと見て何笑っとんじゃ!!お前なんか1万円札になれんかったくせによ!! おい、福沢諭吉、お前まで笑いやがって!!ん?!ちょっと待てよ・・違うやんけ!おんどれは夏目漱石やろうが〜!!!ややこしいんじゃ〜〜!!! ああああああ!!ちくしょう!!お前らなんか嫌いじゃ〜〜〜〜!!
・・こうして自我が崩壊した俺は、ボロボロになった体を引きずりながら恐怖のファミリーマートを後にした。 あの出来事の後は仕事もろくにできず、店に置いてある母の日ギフトのカーネーションを見て「あれよりレジに貼り付けてある偽物のカーネーションのほうが綺麗やん!!」とか大声で暴言はいてまうし、ほんまにブルーな1日やった。 まるで四谷怪談のようなこの出来事・・ たぶん一生忘れることはできないでしょう・・
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