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2008/10/08(水)
こんぴら参り
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金比羅宮を訪れるのは今回が三度目になる。 初めて参拝したのは高校の修学旅行んとき。
ただひたすらに『えらい、えらい』と文句を並べ、 いつ終わると知れない階段を、トボトボ昇っていくわたしたちに、 『あんたたち、そんなことじゃ御利益なんかないわよ!』 と怒って追い抜いて行ったバスガイドさんの顔を、なぜか今でも覚えている。
二度目は、うーん、15年くらい前かな。 小雨が降り始めて、あららと思っていたら、 参道の両側にあるお土産屋さんのおばちゃんたちが、 『杖持っていきなぁ、傘持っていきなぁ。』 と口々に親切な言葉を掛けてくださった。 それで有り難くお借りすることにし、 帰りに『ありがとうございました。』と丁寧に頭を下げたら、 『こっちとら、傘を貸してやったんじゃけんのぉ、お土産のひとつくらい買っていけ』 と、実にいやらしい口調でにじり寄ってきたのであった。 言われた通り、しょうゆ豆だかうどんだかを買ったけど、 今思い出しても、なんとも不快な出来事だった。
そして今回、やっぱりお土産屋さんのおばちゃんたちが 『杖持っていかんかね』と代わる代わる声を掛けてきた。 と、何も知らないツレが、100段目くらいで既にしんどそうなわたしのためにと、 『はい、どうもありがとうございます』と一本の杖を借りたではないか。 えっ!とは思ったけど、借りてしまったものは仕方がない。 前来たときね、こうこうこうこうだったんだよ、と説明したら、 ツレも友人も、『えっ、そーなん?』と驚いていた。
ま、いいか、今回はまだ何もお土産を買ってないし。 と、ともかく何度も休憩し本宮を目指す。
ほんと、季節が今でよかった。 吹き抜ける風が優しい。 歩いている途中から、不思議とカラダが軽くなった。
そして本宮へ。 静かな気持ちで参拝。 眼下に広がる風景は以前とあまり変わってない。
あぁ、ここに来てよかったと、単純に思った。 景色が綺麗だった。
で、帰り道、 予想どおり、お土産の一つぐらいとにじり寄られ、 『はいはい』とそんなに欲しくもないお箸セットを買うことなった。
風景とともに、こんなやりとりも以前のままだった。
商売の在り方としては残念。 杖レンタル〇〇円ならわかるけど。
さぁさぁ、と気分新たに丸亀市へ。
つづく
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