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2006/01/08(日)
功名ならぬ巧妙が辻
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今年の大河は、 久々の司馬遼太郎ものです。 さて、山内一豊と、その妻千代が主人公なんですが、 わたしの知ってる千代さんの逸話というと、ま、誰でも知ってる事だと思うが、 貧乏の中で、無理をして、夫の為に馬を買ったという、あれです。 ひたすら、夫の為に尽くすという貞女であります。 いかにも、男性の喜びそうな美談なのですが、 ホンマかいな!
そら来た!またまたマサコが〜!って、思ってるでしょう? そこの、あなた!
江戸時代、講談にもなってたって言うから、これは、作り話にちがいない、と、思うです。 あの時代、貧乏武士の妻が、どうして、馬を買うほどのお金、工面できるかいな。 主婦売春のバイトでもしてたのなら、ともかく。 え?持参金?うっそ〜〜!父親もいないのに? しかも、その父親は、負け戦で死んでんだよ。
馬はね、一豊本人が買ったに違いないです。 彼は、どうも、ものすごいケチだったらしいから、きっと、こっそり貯め込んでたんですよ。 安く使っている家来や使用人の手前、堂々と買うことが出来ない。 たぶん、いつも、「金がない、金がない」って、言ってたのね。 だけど、自分を売り込むために、馬は絶対に必要だった。 だから、こういう美談を作り上げて、流したんです。 根拠のないことじゃありません。 歴史学者がそう言ってるんですから。 そして、わたしは、こっちの方が正しいと見てます。
彼は、やり手ですからね。 武功といってはないけど、そうやって、上手く立ち回ることは得意だったのね。 上役の覚えを良くしようとする『世故にたけている』サラリーマンみたいなものかな? 常に時を見て、強い方に、味方する。運もいいですが、世渡り上手だったんですね。 いやらしいと言えばいやらしいが、家や家臣のためと思えば、あの浅野の殿様よりは偉い! 山内家は、明治維新でも、上手く、立ち回ったですね。 薩長に遅れはとったけど、終わってみれば、しっかり、薩長土っていわれてましたから〜。
さてさて、大河ドラマですが、どういう展開になって行くんですかね〜。 楽しみです・・・ツッコミどころ、満載で〜〜(笑) 今夜からです。
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