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2006/02/16(木)
無情の詩人、西行さん
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今日はね、西行さんの命日なんです。 『ねがわくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ』 という名歌があるですが、 旧暦の2月16日といえば、今なら、3月下旬? 桜は満開ではないかも知れないけど、5分咲きくらいにはなってるよね。 その歌の通りに死んだってワケだ。 器用な人だね、まったく。
西行さんのこと、ネットで調べたけど、 まぁ、伝説の多い人だわ。 ほんまかいな〜!って、すぐ疑ってしまうわたし。
武士だった彼が、出家したのは、23歳の時。 「行かないで〜」と追いすがる妻を振り切り、知らずに甘える4歳の娘を縁から蹴落として、姿を消したそうな。 女から見たら、とんでもない亭主だ。 でも、 こんな家庭内での出来事、見た人がいるわけじゃなし、 だいたい、800年も昔の話。 あの頃は、通い婚で、彼が消えたのも、すぐには気がつかなかったんと違うかなぁ。
ともあれ、妻子を捨てて、遁世したってワケだ。 だけど、その道は、歌に見られるように、風雅とは言えないのよね。 一説には、間諜であったとかって言われてますです。 というのは、かなり積極的に政治目的で動いていたって記録があるのよね。 頼朝と秀衡の間を行ったりきたりしてたらしい。 坊さんは、全国、津々浦々、フリーパスだったみたいだから。 しかも、西行さんの実家は大金持ちで、草庵といったって、お供もいて、かなり優雅だったって話だわ。
だけど、そんな事は、置いとこう。 放浪の無情の詩人! それでいいじゃない。
こととなく君恋いわたる橋の上にあらそうものは月の影のみ
わりなしや凍る懸樋の水ゆえに思ひ捨ててし春の待たるる
なんて、ロマンチックなの〜〜(^。^)
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