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2006/04/28(金)
お父っつぁん!ごめんよ〜〜。
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認知症で要介護4の父。 まともな時は、そりゃ、ケチだった。 トイレでの、トイレットペーパーの使い方が多すぎると言っては怒ってた。 トイレの外を通った時に、中から、ペーパーを出すカラカラカラという音が聞こえたらしい。 「何十メートル使う気かぁ〜!」 以来、わたし達は父がいると、そ〜っと、ペーパーを引き出さなきゃならなかった・・・ ティッシュペーパーでも、同じように叱られてた。 「何枚も出すな。1枚でいい!」
こんなこともあった。 大学生の甥が遊びに来た時、めずらしく機嫌のいい父は、 「Aに小遣いをやれ」 珍しい事もあるもんだと思いながら、いくらやればいいのか分からないので、こっそり、父に指を立てて見せた。 1本?2本? 父は、3本の指を立てた。 驚きながら、3万もやることは無いと思って、2万包んでやったです。 後で、まぁ、怒られたですよ・・・ 「ばかもん!!」 単位が違ってたのね。 わたしは万をつけ、父は千のつもりだったの。 だけどさ、大学生に、今どき、3千円はなかろう〜〜。
でもさ〜、わたし、父のようにケチケチなんて出来ない。 いつ、どんなことで、明日、死んじゃうかも知れないのに、 死ななくても、病気で動けなくなるとか、 今、楽しまなくちゃ、損だ! やりたいことは、やっておきたい! たとえ、借金があったとしてもです!!
お父っつぁん!ごめんよ〜〜。
自分が中学しか出てないからか、教育には力をいれてた父でした。 しかし、娘は期待に応えることはできませんでした。 特に長女は、勉強が大の苦手で、しかも、あろうことか、質素倹約も大の苦手。 父にしてみれば、せめて、品行方正で、女らしくあってほしかったかも、ですが・・・。
こんなことがあった。 勉強の習慣の無いわたしは、試験前は一夜漬けが多かったです。 それも、範囲は自分で決めて、そこしかしない。 後は、あきらめるです。 なにしろ、時間が無い。 ある時、なにを思ったか、部屋に入ってきた父が、 「勉強はおわったか」 「うん、大体。あとは、仕上げ」大嘘です。 「明日は何があるのか」と聞く。 「歴史だよ」 「教科書を見せなさい、問題をだしてやる」 あわてましたね〜。 答えられるわけがない。 しかも、教科書の肖像画には、メガネや髭や悪さばっかり。 隅には、ぱらぱらマンガまで・・・(これ、知ってます?) 叱られました〜。 それも、今となっては懐かしいですね〜。
まったくもう、どうしようもないヤツだ・・・ と思ったかどうか、今となっては、聞くすべもないですが。
お父っつぁん!ごめんよ〜〜。
意思疎通が出来ない父は、車椅子とベッドが生活のすべて。 痩せて小さくなってるけど、血色はいいです。 食事はきれいに食べるそうですから。
しかし、 今夜、その父が亡くなりました。 心不全で、あっと言う間に。 うちに連れて帰り、今夜は仮通夜。 明日、お通夜と、明後日、お葬式。 初7日まで、日記、お休みします。
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