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2007/05/13(日)
続・生誕100年…。
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今日は井上靖なのだ〜〜。 井上ひさしじゃないからね。 彼は、まだ、生きてて、生意気な左翼発言繰り返してるわよ! レベルが違う、レベルがぁ〜!
初めて読んだのは「しろばんば」だったわ。 いや、「あすなろ物語」だったかなぁ。 どちらも、自伝なので、かぶってるところは多い。 この人、かなり変わった少年時代を送っているのよね。 そうそう、NHK大河の「風林火山」の原作者。 主人公、イメージが違うけどね。
さて、ネットで「井上靖」を見たら、 な、なんと、『小説家・詩人』だと! おお、詩人でもあったのか〜。 知らんかった・・・。 よく、それで大ファンなどと言えたもんだ。恥^^; どんな詩なんだろう〜…? で、さがしたんだけど、なかなか見つからなくて、 インターネットの電子図書館の青空文庫にも無くて・・・http://www.aozora.gr.jp/ でも、やっと、ひとつ、見つけたです。
「挽歌」
あなたが亡くなってから五日目に、庭のくぬぎの最後の葉を落した風が吹きました。 あなたが亡くなってから一カ月目に、小さい地震がありました。 あなたが亡くなってから三十九日目に雪が降りました。 その翌日も夜になって、また雪が落ちました。 そしてその翌日は静かな冬の陽が一日中照り渡り、夕方には珍しいほど赤い落日がありました。 庭に敷かれている白いまだら雪の向うに、木立が黒々と見え、その黒い木立を梳かして、火の粉をまきちらしたような夕映えの赤い空が見えました。 縁側の籐椅子によってそれを見入っている時、私は初めてあなたがこの世にないことを信ずることができたのです。 そしてその時初めて聞いたのです。 喪に服している風景の中で、あなたのために鳴り続けている鐘の音を。
どうですか? わたしは、昨日の中也より、こっちの方が、しっくりきます。 たぶん、年齢的なものだわ。 この年になると、 あなたに当てはめる名前が脳裏に浮かぶのです。 詩というより、短い小説の趣がありますね。 もっと、読んでみたいと思いました。
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というわけで、 なんだなんだ、今日は母の日かよ!チッ!! ドライブしてご飯でも食べるかぁ・・・。
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