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2008/12/07(日)
詠み人知らず
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詠み人知らずの歌がある。 誰が作ったものかはもはや判然としないが作品だけは屹然と存在している,そんな歌の事だ。 誰それの作品という冠が外れてもそれでも純粋に作品だけは人口に膾炙される。 歌にとっても作者にとってもこんな名誉な事はないだろう。 『赤い夕陽が校舎をそめて、、、』 『白樺、青空、南風、、、』 タイトルや題名はわからなくてもこのフレーズ、イントロを聴いて何の歌かわからない人はおそらく日本にいないであろう。 少なくともある年齢以上のひとならば。
そんな詠み人知らずになるような歌を作った遠藤実さんが亡くなった。 遠藤さんは亡くなっても作品は遠藤作品という看板さえ無い状態で後世に残る事は間違いないが、やはり淋しいことだ。 昭和の生証人がまたひとりいなくなったような感じがするのは俺ひとりだろうか。 明日のカラオケではひとり遠藤さんを偲ぼう。
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