マスターのひとりごと
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2008/06/13(金) ご臨終
最前、店に何気なく降りてみた所、先日来不調のショーケースがおとなしい。
最近はモーター音がことさら激しくなり道路工事のそれを連想させるほどの音が深夜の店に鳴動していたわけであった。
馴れて来ていたとはいいながらも深夜にそんな音をきくのは決して気持ちのいい物ではない。
いつ毀れるかという懸念が絶えずつきまとってしまう。
そんな今夜、風呂上がりに冷たいものでもと思いながら店に降りてみた所、いつもと様子が違う。
その異変の元がショウケースの沈黙にある事に気がついた時、すでにショウケースの庫内は室内とかわらないほどの温度を示しはじめていた。
急いで要冷蔵のものを違う冷蔵庫に移し替え今一息ついた所だ。
二階で俺が日記を付けている間にショウケースは誰にみとられる事無く臨終の時をむかえたのだ。
合掌。
ご苦労様とねぎらいの言葉をかけつつもそのまま床につかず店に降りて来た俺の行動に虫の知らせめいた物を感じたのはいささか牽強付会すぎるであろうか?


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